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鈴凛さん

あまり書きなれていませんが、頑張って書きますので、読んでくれたら嬉しいです。

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僕は捨て君は僕を拾った(前編)

13/12/21 コンテスト(テーマ):第四十七回 時空モノガタリ文学賞【 再会 】 コメント:0件 鈴凛 閲覧数:777

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僕、合田悠は今大学の食堂にいる。
窓際の席一人今にも消えそうな飛行機雲と清々しい位の青い空を眺め食べかけのミートスパゲティを放置していた。

この大学の食堂には各テーブルに生徒が自由に書けるノートとボールペンがある。
ノートの中身は落書きもあれば恋文もあるしイラストまで描いてある今日まで書こうともせずただ、人が書いた物を眺めていた僕のような人も楽しめる物なのだ。
それで、今僕はボールペンを握りノートに汗握り書き始めた。

―妹へ
 君は気付いてないし、兄がいること自体知らないかもしれない。
だけど、今年、僕が新入生の式を見た時君を見つけたんだ。名前と僕が覚えている君の面影があってすぐに妹だって気付いたよ。
本当に凄い偶然だと思った。
で、大学が一緒になった今僕がした残酷なことを謝りたいと思ったんだ。
言い訳をする気はないから、簡潔に言うよ。

あの日、君が三歳の時寝ている君を歩道に放置した。
ごめん。あの時の僕はそれからの君の人生を深く考えなかったんだよ。

本当にごめんなさい。


ここで、ボールペンが止まった。
「限界…」
そういって雑にノートとボールペンをもとの位置に投げ戻した。
僕は決して軽い気持ちでこれを書いているのではない。
昔、三歳下の幼い妹を捨てた。本当の事実だ。
僕には母親、父親はおらず他に身寄りのない僕達を年老いた祖母が育ててくれた。でも、すでに九十歳は優に超えた老人で、ある日の朝祖母はいつまでたっても目を覚まさなかった。
僕は死んだのだと冷たくなった祖母の頬に触れた。
妹は意味も分からずぺちぺちと祖母の頬に触れ僕の真似をした。

でも、そこからがぼくはどうすればいいのか分からなかった。
僕たちは幼稚園に行っていなかった。
だから、祖母以外の僕たちに関係を持ってる人がいなかったのだ。
だから二人でしばらくはそのまま暮らした。
祖母は冷凍庫に冷凍食品を沢山入れていたのでそれを温めて、それをちょっとずつ二人で食べた。
だが、すぐに食べ物は無くなって僕が少ししか食べないようにしているものを妹はたくさん食べていたんだ。
幼いから仕方なかったのだが、その時僕は妹と自分を同等に考えだんだん、妹が憎くこのままだったらすぐに僕だけが倒れて死んでしまうと音が鳴るお腹を押さえながら妹をにらみながら思った。
だから夜横で寝ている妹を殺そうとした。だが、どうやったら死ぬかも分からずそれを辞め、まるで自分は妹に殺さなかった分だけ有難く思えっとでもいう風に妹の名前と「拾ってください」とペンで妹の服に書き、妹をよろよろとした足取りで運んで捨てた。

それで、次の日の朝何故か警察が来た。
ばれたっと思い青ざめたらどうやら違うらしく祖母の体の悪臭に通報があったようだ。
妹がいたこともばれていて聞かれた時は「祖母が死んだと言った時に家を出て行った」と言ったらビックリする位に警察は信じた。

でも、妹が見つからないかとヒヤヒヤしたそれで警察の人に連れて行かれる時に妹を捨てた道を車から見たら妹はすでに居なかった。
後戻りの道が崩れていたことが分かった。

それから、妹とは会えなかったが今年見つけられたのだ。いや見つけてしまったのだ。
だが、正直謝りたいという言葉のほうが怖いより強かった。

で、言う勇気を振り絞った結果がこのノートだ。
全くの根性なしの僕。自分に飽きれた。

で、返事が返ってくるはずもなくノートに手紙を書いてから二か月がたった。
そのころには僕が書いたページにふざけた人達が野次まがいの言葉を書いていた。
その中に一つ丸い女の子っぽい字でこう書いてあることに気が付いたのはノートを書いてからやく3か月が過ぎた時。

―知っていますよ。
ユウにーちゃん。施設で六歳の時に聞きました。
できれば、合って話しませんか?


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