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ゆうか♪さん

埼玉在住で、気が向いたら小説や詩やエッセイなどを書いています。                                                                                          下手の横好きで未熟者ですが、読んで下さった方がほっとするようなものをメインに書いていきたいと思っています。                                                                                                 たまに気分が沈んでいる時は暗いものも書いたりして、読者の気分を落とす危険性も……汗                                                                                                        こちらでは短編しか投稿できないので、その他の長編などは、ノベリストに投稿しています。                                                http://novelist.jp/member.php?id29090

性別 女性
将来の夢 色んな想いを描きたい。そして、それを読んだ方が何かひとつでも心の糧になるものを得てもらえたら・・何よりの幸せです。ヽ∩_∩ノ
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ぼくのゆめ

12/05/16 コンテスト(テーマ):第六回 時空モノガタリ文学賞【 週末に。とんかつ伊勢 新宿NSビル店のモノガタリ 】 コメント:11件 ゆうか♪ 閲覧数:3419

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 小学校3年生のぼくの今のゆめは、りょう理人になることです。
 ぼくのママはとってもりょう理が上手で、ぼくとパパのためにいつもおいしい食事を作ってくれます。
 ふだんは、パパはママがりょう理をしている時間には家にいないけど、たまの休みの日なんて、ダイニングのいすにすわって、ママがりょう理を作るうしろすがたをじぃーっとながめていたりします。そんな時のパパの目はおほしさまがキラキラしていて、正直、ぼくは男としてなさけないなぁなんて思っちゃう。
 だけど、そんなぼくも、ついついパパのとなりにすわって、ママのテキパキと動くすがたを目で追ってたりもしてます。えへへ。

 この前の日曜日の夕はんの時のことです。
 その日のメニューは、ぼくの大こう物のとんかつでした。
 ママの作るとんかつは、ころもはサクサク、中はかみごたえがあってジューシー。
 パパと二人でいつも「おいしいね、おいしいねぇ」って言いながら食べるんです。
 で、この前もいつものように「おいしいねっ」って言ったら、パパが、
「もっとおいしいとんかつやさんがあるらしいぞ」って言いました。
「えっ、ほんとう? どこ?」
ぼくが口をモゴモゴさせながらそう聞くと、ママもいっしょになってモゴモゴさせながら、
「ほんとうなら行きたぁーい!」と言いました。
「よしわかった! じゃあこんどの日曜にみんなで行こう」
 パパはそう言うと、指を丸めてOKマークを作りました。
「じゃあ指きりー!」
 ぼくたちは三人で指切りをしました。

 そして次の日曜日、パパはやくそく通りママとぼくとを新宿につれて行ってくれました。
 はじめて行った新宿の町は、でっかいビルがいっぱいたっていて、ぼくはびっくりしてキョロキョロと上ばかり見ていました。
 そんなぼくを見てパパは、
「まったく、お前はおのぼりさんだなぁ」とわらい、その大きな手でぼくの頭をぐりぐりとなでまわしました。
 ママはにこにことほほえんでいました。


 ぼくとママがパパにつれられて行ったのは、「とんかつ伊勢」というおみせでした。
 まわりのビルにも負けないくらい高いビルの29かいにあるそのみせは、日曜のお昼時だったせいもあるのかもしれないけど、待っている人の行列ができていました。
 しばらく待って、やっとせきに着いて、それから注文です。
 ぼくは、特ひれかつ定食、1,470円。
 ママは色々食べたいからと言って、伊勢フライ定食、1,470円。
 パパはちょっとリッチにカモも食べたいからと言って、伊勢御前、1,575円を注文しました。

 間もなくとどいたりょう理を見てびっくり!
 ママの作るとんかつの数倍もおいしそうだったんです。
 さっそくぼくはパクつきました。
「おいしいー!」
 一口食べてぼくがそう言うと、パパも、
「うん、うわさ通りで本当にうまいなぁ」と言い、ママは口がいっぱいでものが言えなかったみたいで、しきりとうんうんとうなづいていました。
 ぼくはそれを食べながら決心しました。
「パパ、ママ、世の中にはこんなにおいしいとんかつがあるんだね。ぼく、これに負けないくらいおいしいとんかつを作って、パパとママに食べさせてあげたいなぁ」
「へえー、おまえがとんかつを? ということは、りょう理人になるんだな?」
「うん、りょう理人になるよ!」
「まあ、それはたのしみだわ。じゃあ、明日からでもさっそくしゅ行しなくちゃね!」
「ん? しゅ行って?」
「そうねぇ、まずはとんかつにつき物のキャベツの千切りの練習からかしら?」
「キャベツの千切りかぁ……。うん、ぼくがんばってしゅ行するよ!」
「おっ! よぉーし、じゃあパパもおうえんするからなっ」
「うん!」

 というわけで、次の日からぼくのしゅ行が始まりました。
 毎日毎日キャベツの千切りを作っています。
 で、来月くらいには、ころもをつけるくらいまではいけそうです。
 そして、もっと上手になって、ぼくがもう少し大人になったら、その時は「とんかつ伊勢」にやとってもらって、店のひみつをぬすむつもりなんだぁ。
 それまで「とんかつ伊勢」さん、がんばってお店をつづけていてくださいね。

「いたっ!」
 あぁ、また指を切っちゃった。
「ほらほら、ちゃんと見て切らないと……」
 ママがあわててばんそうこうを出してきて、ぼくの指にぐるりとはってくれた。
 まだまだぼくのしゅ行の道は遠いようです。


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このストーリーに関するコメント

12/05/16 ゆうか♪

この作品は、小学三年生の男の子が作文を書いたという想定で書いているので、漢字も小学三年までに習う漢字を使っているため、読みにくい箇所が多々あると思いますが、どうぞご了承下さいませ。

ただし、伊勢の名前やメニューに関しては、そのままとしております。

12/05/16 デーオ

作文うますぎるなあ(笑)
イラスト良い感じ!

12/05/16 ゆうか♪

(ё_ё)キャハ ちょっと小学生にして上手すぎたかしら?
デーオさん イラスト褒めてくださって、ヾ(*´ー`*)ノ゛ありがとう♪
私もフリー素材を探していて、これだ!って一目で気に入りました。

12/05/20 智宇純子

うちのチビの方が年上ですが、比べものにならないくらい上手です(汗)
子供の作文というアイデア、ナイスですね!

12/05/20 ゆうか♪

ポリさん 読んで下さって、お褒めの言葉ありがとうございます。
m(_ _)m

ポリさんちにはお子さんがいらっしゃるんですね。
やっぱり上手すぎますかぁ? 笑

やっぱりどうこう言っても書いてるのは大人ですから(●´ω`●)ゞエヘヘ

12/05/21 汐月夜空

アイデアが素晴らしいですね。常用漢字も違和感なく使用が控えてあって、いかにも小学生が書いたような文章になってますし、アイデアを実行できる技術があることに感服します。
確かにうますぎる作文ではありますが、最近の大人びた子供なら違和感ないかもしれないですね。店の秘密を盗むとか、頑張ってお店を続けてとかもいかにも小学生っぽい物言いで良いですね。
拙作への嬉しいコメントありがとうございました。

12/05/21 ゆうか♪

モモノスケさん 細かなところまで読み込んで下さって、おまけにとっても嬉しいお褒めの言葉、ありがとうございます。m(_ _)m

ところで、モモノスケさんの作品へのコメントって?
どういうことでしょう? 謎

12/05/21 汐月夜空

んん? 上のモモノスケさんのコメントしたのは私、汐月夜空です。
なぜ名前が勝手に変わってるんでしょう??汗
管理者に問い合わせたほうがいいのでしょうか??

12/05/22 ゆうか♪

ええっ?! 汐月さん そうなんですかぁ? あれれ・・
どうなってるんでしょう。
名前が入れ替わるなんてあるのでしょうか。びっくりです。

一応管理者さんにご連絡だけはした方が良いかも・・ですね。
私はまた、モモノスケさんがHNを二つお持ちなのかと・・汗

12/06/22 takasan

おいしいものが大好きな子供時代が懐かしく、思い出されました、ほんとにおいしいものは心を豊かにしますね。

12/06/23 ゆうか♪

takasanさん 初めまして、、
わざわざコメントありがとうございますm(_ _)m
私たちの子供時代はまだまだ貧しくて、カレーライスがご馳走だったりしたけど、今の子供たちは食べ物が豊富で本当に幸せですよね♪
食の豊かさ=心の豊かさ ですね!(*^-^*)

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