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こぐまじゅんこさん

詩を書いたり童話を書いたりしている主婦です。 みなさん、よろしくお願いします。 MyISBN−デザインエッグ社さんから、絵本「おしえて!ねこばあちゃん」を出版しました。 アマゾンでも取り扱っていますので、よかったら みてくださいね。 ブログ「こぐまのノート」も書いています。

性別 女性
将来の夢 自分の書いた童話を孫に読んで聞かせたいです。
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魔法のドリンク

13/11/12 コンテスト(テーマ):第二十一回 【 自由投稿スペース 】 コメント:4件 こぐまじゅんこ 閲覧数:1473

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 くまのまくちゃんは、森の中の小さなおうちに住んでいます。
 森の仲間の、うさぎのねねちゃんとたぬきのポンきちくんが遊びにきました。
「鬼ごっこしよう!」
と言って、みんなで遊び始めました。
 鬼は、ポンきちくんです。
 みんなは、
「逃げろー。」
と、かけだしたのですが、ポンきちくんは、ちっとも追いかけてきません。
(どうしたのかなぁ・・・。)
 ポンきちくんのところに行くと、ポンきちくんは、真っ赤な顔をして、
「はっくしょん!」
 大きなくしゃみをすると、ぶるっとふるえました。
 ねねちゃんが、ポンきちくんのおでこに手をあてると、おでこは、やかんのようにあつくなっています。
「ポンきちくん、熱があるよ。」
 ねねちゃんが言うので、まくちゃんも心配そうに、ポンきちくんの顔をのぞきこみました。
「そうだ。風をひいたときは、魔法のドリンクを飲めば、すぐなおるってきいたことがあるよ。」
 まくちゃんが言いました。
「魔法のドリンク?」
 みんな、顔をみあわせました。
 まくちゃんが、
「ポンきちくんは、家で寝ていなよ。ぼくとねねちゃんで、魔法のドリンクのもとをとりに行ってくるよ。」
と言って、黒いつぼをもってきたので、ねねちゃんは、(何かなぁ。コウモリの羽根かな?それとも魔女の草があるのかなぁ・・・。)と、わくわくしながら、まくちゃんについていきました。
 川を渡って、森の奥に行きました。
 大きな木が、たくさんあります。
 まくちゃんは、木を一本一本みていましたが、やがて、
「みーつけたっ!」
 大きな声で言いました。
 木の上の方に、手をのばして、いっしょうけんめい何かをとっています。
 ねねちゃんが、
「それ、なに?」
と聞くと、まくちゃんは、
「いいもの。」
と言って、にこにこしています。
「なに、なに? まさか鳥のフンじゃないでしょうね。」
 ねねちゃんが、もう一度聞くと、まくちゃんは、
「とっても、いいもの。」
と言って、鼻をふくらませました。
  
 まくちゃんは、あやしいものでいっぱいになった黒いつぼをもって、おうちに帰ると、
おばあちゃんに、魔法のドリンクの作り方をしっかり教えてもらいました。
 おばあちゃんが、しょうがとレモンをもたせてくれたので、まくちゃんは、急いでポンきちくんのおうちに行きました。
 ねねちゃんも、一緒についていきます。
 
 ポンきちくんのおうちで、まくちゃんは、カップをだしてもらうと、しょうがをすって黒いつぼから、どろりとしたものをたっぷり入れて、お湯を注ぎました。
 レモン汁を少し入れて、「ネツサガーレ」と、おまじないの文句を言うと、魔法のドリンクができあがりました。
 ポンきちくんにさしだすと、ゴクゴク飲んで、
「あー、おいしい。へんなものを飲まされるんじゃないかと思ったけど、あまくて、とてもおいしかったよ。」
と、ひと息に飲んでしまいました。
 まくちゃんと、ねねちゃんも、その魔法のドリンクを飲んでみたくなりました。
 ポンきちくんのお母さんにお願いして、カップを二つだしてもらいました。
 ねねちゃんが、しょうがをすって、まくちゃんが、魔法のもとを入れてお湯を注ぐと、お母さんがレモンをしぼりました。
 ポンきちくんも、
「おかわり。」
と言うので、みんなの分、作りました。
「いただきまーす。」
 みんなは、ひと口飲むと、顔をみあわせました。
「おいしい!」

「これ、あまくてとろっとしたものが入ってる。ハチミツみたい!」
 ねねちゃんが言うと、まくちゃんは、
「うん。ぼくの大好物のハチミツを入れたんだよ。」
と得意顔で言いました。
「ハチミツを入れると、こんなにおいしいんだね。」
 みんなは、のどをならして飲みました。

 次の日、ポンきちくんは、すっかり元気になっていました。
「魔法のドリンクがきいたんだね。
 まくちゃんが言いました。
「じゃぁ、鬼ごっこのやり直しだ!」
 ポンきちくんが言います。
「鬼は、やっぱり、ポンきちくんよ。」
 ねねちゃんが言いました。

 みんなは、森の中を元気にかけまわって遊びました。
 まくちゃんは、(魔法のドリンクって、ほんとうにすごいや!)と思いました。

 森の中を吹く風が、少し笑っていました。
 もうすぐ夏がやってきます。


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このストーリーに関するコメント

13/11/13 泡沫恋歌

こぐまじゅんこ様、拝読しました。

風邪をひいて喉が痛い時にはハチミツが効きますね。

私は毎朝、自家製のヨーグルトにハチミツを入れて
食べています。

可愛いお話いつもありがとう♪

13/11/13 こぐまじゅんこ

泡沫恋歌さま。

コメント、ありがとうございます。
ハチミツ、美味しいですね。
可愛いお話と言ってくださり、うれしいです。

14/03/10 リードマン

拝読しました!
魔法って言う言葉はこういう時に使うのだなぁっと思いました。
名作だと思います。

14/03/13 こぐまじゅんこ

リードマンさま。

コメントありがとうございます。
魔法をほめていただき、うれしいです。

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