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リードマンさん

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フジキチとネネ

13/11/10 コンテスト(テーマ): 第二十回 【 自由投稿スペース 】 コメント:0件 リードマン 閲覧数:963

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“遅いよフジキチ、速く速く、もっと速く!”
私は、必死になって追い掛ける。
“ネネ、まずは話し合おう、少なくとも私には、君の真似事は出来ない”
彼女は、本当に楽しそうに笑う。
“騙されてあげないよ、こんな簡単な事、フジキチなら出来る筈、きっと私よりも上手い筈”
裏山の中心、千年杉までやって来た。僅か三十秒、化物だ……
“ワッ!!”
彼女は大木に触れる事なく、声を発した。何故か、彼女の指先は岩をも砕くからだ。大木がミシミシとしなり、無数の鳥達が飛び立った。彼女は、右手一杯に小石を拾い掴むと空へ向かって投げた。
“秘技、必中、石礫乱れ咲き!”
秘されていない、全く。
撒き散らされた全ての石が全て、鳥達を叩き落とす。……だからさぁ。
“今日も大漁だね!”
他所とほとんど交流を持たない、貧しい私達の村だが、ズバ抜けたこの狩人のおかげで飢えるような事はないのであった。

そんな、幼年少年時代。

“義元は追い払ったよ、後はフジキチの仕事だね”
“ありがとう、ネネ、これで私も出世が出来る”

“お願いだから止めて、フジキチが手を汚す事なんて無い!”
“……これは、私がやらねばならない事だ。信長様は私が殺す”

“なんだか色々あったけれど、私達、凄く凄く幸せだね!”
“ああ、ネネのおかげだよ、ありがとう”
“フジキチにそう言って貰えると嬉しいな、もっと言ってよ!”
“ありがとう、愛しているよ、ネネ”
“ありがとう、私も愛してるよ、フジキチ”

私の人生に、悔いは無い。。。


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