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こぐまじゅんこさん

詩を書いたり童話を書いたりしている主婦です。 みなさん、よろしくお願いします。 MyISBN−デザインエッグ社さんから、絵本「おしえて!ねこばあちゃん」を出版しました。 アマゾンでも取り扱っていますので、よかったら みてくださいね。 ブログ「こぐまのノート」も書いています。

性別 女性
将来の夢 自分の書いた童話を孫に読んで聞かせたいです。
座右の銘 しあわせはいつも自分の心がきめる

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ばら寿司

13/10/28 コンテスト(テーマ): 第二十回 【 自由投稿スペース 】 コメント:5件 こぐまじゅんこ 閲覧数:1370

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 庭の金木犀が、よい香りをふわりとさせるようになりました。

 かりんちゃんは、小学四年生。
(明日は、お祭りだ。お母さん、ばら寿司を作ってくれるかなぁ・・・。)
 わくわくしながら、学校から帰ると、すぐにお母さんに聞きました。
「明日、ばら寿司、作ってくれる?」
 お母さんは、
「うん、作るよ。これから材料を買いに行くから、一緒に行こう。」
と言うと、エコバッグをもってきて、二人で近くのスーパーに行きました。
「ばら寿司って、何々入れるんだっけ?」
「えびといか、穴子、さわらの酢魚、人参、ごぼう、れんこん、干しシイタケ、高野豆腐、さやえんどう、錦糸玉子だよ。」
「へぇ。いっぱい入るんだね。」
 おばあちゃんのお母さんから、ずっと教えてもらってきたんだよ。あっ、じゃぁ、明日は、かりんにも手伝ってもらおうかな?」
「うん、手伝う。」

 次の日、お母さんは、朝から白いエプロンをして、はりきっています。かりんちゃんも、かわいいエプロンをしました。
「じゃぁ、まず、寿司飯を作ろうか。」
と言うと、お米を洗って、炊飯器にしかけました。
 それから、砂糖と酢、塩をあわせて小鍋でひと煮立ちさせました。
「あわせ酢は、ごはんが炊けたら混ぜるから、その間に、がらえびをゆでるよ。」
 鍋に塩を入れて、さっとゆでると、ゆで汁をとっておきました。
「がらえびのだしを使って野菜をたくと、おいしいのよ。かりんは、ごぼうのささがき、
できるかな?」
「どう切るの?」
と聞くと、
「えんぴつを削るみたいにすればいいよ。見本をやってみせようか。」
と言うと、ごぼうを、しゅっしゅっと削るように切っていきます。
「むずかしそうだね。」
「ゆっくりやっていってね。」
 かりんちゃんは、ゆっくりゆっくりごぼうのささがきを作りました。残りの野菜は、お母さんが切ってくれて、えびのだしと砂糖と塩でたきました。他の具も下ごしらえをすませた頃、ごはんが炊けました。
「寿司桶に、ごはんをうつすと、あわせ酢を入れて、切るように混ぜるんだよ。かりんは、うちわであおいでね。」
 かりんちゃんは、いっしょうけんめい、ごはんをうちわであおぎます。パタパタパタパタ。腕が疲れるけど、がんばりました。
 なんとか具をまぜあわせて、ばら寿司ができあがりました。
「おいしそう。」
「かりんちゃんが、手伝ってくれたから、早く出来たわ。じゃぁ、お昼になったら、みんなで食べようね。おばあちゃんも、かりんがお寿司を作れるようになったって、天国で喜んでるよ。ありがとう。」
と言ってくれました。

 お昼に、食べたばら寿司は、かりんちゃんが今まで食べた中で一番おいしいものでした。


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このストーリーに関するコメント

13/10/28 こぐまじゅんこ

ばら寿司は、岡山で、祭りに作るお寿司です。
私も、大きいばあちゃんに習いました。

13/10/31 泡沫恋歌

こぐまじゅんこ 様
拝読しました。

ばら寿司の作り方が詳細に説明されててレシピとしても使えますね。
ばら寿司? ちらし寿司は最近はあんまり作らなくなりました。

13/10/31 こぐまじゅんこ

泡沫恋歌さま。

コメント、ありがとうございます。
ばら寿司って、ようするに、ちらし寿司です。
今年も我が家は、作りました。
まぁまぁ美味しかったです。

13/11/08 リードマン

拝読しました。完成度が高い!! これは是非、子供達に読み聞かせてあげたい作品ですねw

13/11/12 こぐまじゅんこ

リードマンさま。

コメントありがとうございます。
そういってもらえると、とてもうれしく励みになります。

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