1. トップページ
  2. 待つ男

しーぷさん

性別 男性
将来の夢
座右の銘 疲れない程度にがんばる

投稿済みの作品

2

待つ男

13/08/27 コンテスト(テーマ):第三十九回 時空モノガタリ文学賞【 待つ人 】 コメント:3件 しーぷ 閲覧数:1228

この作品を評価する

カーテンを静かに引いた

真っ黒な空と、わずかばかりの光が瞳に飛び込んできた

下方に視線を向けると、目を細めてしまうほど眩しい光
俺は静かにカーテンを閉じた

ソファにドサッと座り
大きく息を吐いた

天井を見つめて数秒、その後時計に目をやった

まだか……

もう一度、大きく息を吐いた

この時間

たしかに退屈だ
かなり短い
でも、長い

秒針の音だけが、部屋の中を支配していく

ああ、待ち遠しい
ソファに座った俺の瞳に映るソレは、じっと佇んだまま俺を焦らす

体の奥底に眠る欲求が、顔を出しては引っ込む

秒針の音さえ聞こえなくなるほど、ソレのことで脳内を埋め尽くす
もうすぐだ

ふと、俺の耳に聞き慣れた音が聞こえた

そちらに視線を走らせると、真っ黒な固まりがフローリングの上を優雅に歩いていた
猫だ
メスの猫。名前はつけていない

彼女は、開いている扉から出ていった
闇の中に、その漆黒の体を溶かしていく

おっと、そうだった

俺は、慌てて時計に視線をやった
あと、数十秒

目の前のソレに焦点を合わせ、睨むように見つめた


来たっ

ずっと視界にとらえていたソレに手をかける

そして、一気にふたをはがし、割り箸を割ると、湯気を立てるソレに突っ込んだ

室内を照らしていた光を受け、きらきらと光る

3分も待った
さあ、食べようじゃないか

俺は、勢いよく
音をたててすすった

やはり、カップ麺はうま……ん?

何かがおかしい。いつもより、固い気がする

俺は机の上に捨て置いたふたを手にとった

あ……


至福の時間は、待つことができたものにしか訪れない


3分じゃなくて、5分のやつだった……


コメント・評価を投稿する

コメントの投稿するにはログインしてください。
コメントを入力してください。

このストーリーに関するコメント

13/08/30 しーぷ

凪沙薫さんへ
腕……上がってますかね?
書き始めた時
オチを2段にしたかったんですよ
変な男が何かを待っていて
カップラーメンかよッ。からの、プチおち
で、それを書こうとしたら
カップ麺かよ、までの内容が
何を書けばいいのかわからなくなってしまって
結果、とても短いものになってしまいました…
読んでいただき、ありがとうございました^^

13/09/02 光石七

「それ、あるある!」とオチに笑ってしまいました。
シンプルで面白かったです。
ところで、黒猫ちゃんってもしや……? いえ、私事でした。

13/09/02 しーぷ

光石七さんへ
ええ〜、ありますか?そんなことは――ありますよねッ
CPUなんかしょっちゅうです
たまに、ごくたまに
4分ってあるんですよ。最近見ませんが
ああいうの困ります
人って何を待ってるかな…さっきももう一個の方で同じようなこと書きましたが
これから入って
やっぱりご飯だよってなって、なんやかんやで完成してしまった作品となっております

作中の黒猫様
残念ながら違いますね
CPUとしたことが、すっかり忘れておりまして←黒猫であること
何気なく黒くしてしまいました
ただ単に、それだけ主人公は集中してるんだよって言いたかっただけなんですけどねっ
コメントまで残してくださり、ありがとうございます(*^ー^)ノ♪

ログイン
アドセンス