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こぐまじゅんこさん

詩を書いたり童話を書いたりしている主婦です。 みなさん、よろしくお願いします。 MyISBN−デザインエッグ社さんから、絵本「おしえて!ねこばあちゃん」を出版しました。 アマゾンでも取り扱っていますので、よかったら みてくださいね。 ブログ「こぐまのノート」も書いています。

性別 女性
将来の夢 自分の書いた童話を孫に読んで聞かせたいです。
座右の銘 しあわせはいつも自分の心がきめる

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ねこばあちゃんのおやつ

13/08/09 コンテスト(テーマ): 第十四回 【 自由投稿スペース 】  コメント:2件 こぐまじゅんこ 閲覧数:1487

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 にゃんこ村は、ねこだけが住んでいる村です。
 三毛猫のミケと、黒猫のクロは、同じ年に生まれて、兄弟のようになかよく、いつも遊んでいました。
 ミケとクロは、近くのにゃんこ公園に遊びに行くのに、サンドイッチを作ることにしました。
 にゃんこ村には、一軒だけ、お店があります。ねこばあちゃんのお店です。
 パンでも、お米でも、かんづめでもなんでも売られています。

「ねこばあちゃん、サンドイッチ作りたいんだけど、どうやって作ったらいいの?」
と、ミケがきくと、ねこばあちゃんは、
「パンの耳を切って、マヨネーズをぬって、レタスとツナをはさむといいよ。ツナにマヨネーズをまぜておくと、もっとおいしくなるかもね。」
と言います。

 早速、材料を買いこんで、ミケの家でサンドイッチを作ることにしました。

 包丁を使って、パンの耳を切りました。スプーンで、パンにマヨネーズをぬります。
手についたマヨネーズをミケはペロリとなめてみました。
「うわぁ、ちょっとすっぱいような、でもなんだかとってもまろやかな味!」
と、大喜びです。
 だって、ミケもクロも、マヨネーズを食べたことがなかったのですもの。
 それから、レタスをしいて、ツナにもたっぷりマヨネーズをまぜてはさみました。
 お弁当箱につめて、ミケとクロは、にゃんこ公園に遊びに行きました。
 すべり台をすべったり、ブランコにのったりしたけれど、お弁当のことが気になってしかたがありません。
 まだ、十一時頃なのに、ミケもクロもお弁当をあけて、パクパク食べてしまいました。
「ねこばあちゃんに教えてもらったサンドイッチは、特別な味がするね。」
と、大満足で帰って行きました。

 家に帰ると、サンドイッチで切り捨てたパンの耳が、さみしそうにミケをみました。
 ミケは、(パンの耳で、何か作れないかなぁ。)と思いました。
「そうだ。ねこばあちゃんに聞いてみよう!」
 ミケは、ねこばあちゃんのお店に行きました。
「ねこばあちゃん、サンドイッチは、とっても美味しかったんだけど、パンの耳って捨てるしかないの?」
と聞くと、ねこばあちゃんは、
「おやおや、パンの耳は、とっても美味しいおやつに変身するよ。ばあちゃんが、作ってあげるから、もっておいで。」
と言いました。

 ミケは急いで家からパンの耳をもってきました。
 ねこばあちゃんは、エプロンをすると、フライパンに油をたっぷり入れて、火にかけました。そして、パンの耳を入れると、こんがりとこげめがつくまで油であげています。きつね色になったら、とりだして、お砂糖をパラパラとふりかけました。
「さぁ、できたよ。」
と言って、さしだされたパンの耳をひと口食べて、ミケは、
「うわぁ、おいしい!」
と大きな声で言いました。
「どうだい。おいしいだろう。食べ物は、なるべく全部使い切ってあげようね。捨てるところなんて、ほんとうはないのかもしれないよ。」
と言って、ねこばあちゃんは笑いました。

 ミケは、(お魚の皮も残さず食べよう。)と思いました。
「クロにも食べさせてみようっと。きっと、びっくりするよ。」
と言うと、ミケは、パンの耳のおかしを袋に入れてもらって、かけだしました。

 ねこばあちゃんは、ミケの後ろ姿を、やさしくほほえんで見ていました。


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このストーリーに関するコメント

13/08/09 泡沫恋歌

こぐまじゅんこさま、拝読しました。

お料理をこんなに美味しいそうに描いてくれるのは、こぐまじゅんこさまの力量ですね。

楽しいお話にホッペが落ちそうでした(笑)

13/08/09 こぐまじゅんこ

泡沫恋歌さま。

わぁい、美味しそうって言ってくださってありがとうございます。
とっても、うれしいです。

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