日暮 遥さん

学生です。 まだまだ未熟なのでよろしくなのです。

性別 女性
将来の夢 小説を書きつつ医者
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会議

13/07/30 コンテスト(テーマ):第三十七回 時空モノガタリ文学賞【 神 】  コメント:0件 日暮 遥 閲覧数:1079

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「眠い」
「同意」
「やめちゃおうよぉ、どうせ今度は座敷童の伝説化でしょぉ?」
「いえ、今年こそは消滅生物を決めましょう」
 とある会議室で四つの物体がうごめいていた。極度に落とされた照明の中で四つの物体がもそもそと動いている。
「でもよぉ、消滅生物っつっても度の生物を消すんだよ?」
「地上」
「地上は分かってるのよぉ、その中の生物でしょぉ? もういつも通り存在感を薄くしていけばいいのよぉ」
「それはいけません。それで最後の望み、座敷童殿がそこらの妖怪殿達と同じような存在――つまり伝説上の生き物になってしまいます」
 暗闇の中四つの影の手前に置いてある小さなろうそくだけがゆらゆらと揺れた。
「じゃあさ、こいつらいらなくねぇか?」
「賛成」
「そうだねぇ、この子たちは悪行三昧だからねぇ」
「そうですね、ここ数年の間でほかの生物からたくさんの被害届が届いています。これ以上の被害は見過ごせません」
 ドサッという音がして紙の束のようなものが置かれる音がした。大量の被害届らしき紙を四つの影がそれぞれ手に取っている。
「うわぁ……思ってたよりもひでぇなぁ、こりゃ」
「同意」
「そうだねぇ、じゃあ次の消滅生物はこれでけってーい」
「いえ、これで決定するのは早すぎるのでは」
 またもやドサッという音がして紙の束が置かれた。四つの影は再び紙束に手を付ける。
「あー死神の野郎か、でもなぁ地上の生き物じゃねーし、つーか魔界との取引とかめんどくせー」
「嫌悪」
「だめだよねぇ、この子、無断で何回も地上に出てきてるよぉ」
「これは天空第十四条に違反しています。速やかに消滅生物に決定するのが得策かと」
 一つの影が立ち上がり、賛成を求めた。だが拍手は無く、代わりにもう一つの影が立ち上がった。
「いや、却下だ。こいつ等は死期の近い生物の所にしか来ねぇよ。よって健康な生物には無害だ。死神たちには勧告しておこう」
「賛成」
「そう言えばそうねぇ、じゃあやっぱりさっきの子達かしらぁ」
「そうでしょうか……彼らはまだ発展著上ですし……」
 バンッ、誰かの影が机を大きく叩いた。ろうそくの影が激しく揺れた。
「そんなことしてこいつ等を後回しにしてきたんだろ? ツチノコの信頼性の低下、ドラゴンの神格化、それを引きかえて手に入れたのはなんだ? あいつらは調子に乗る一方だ! 森林伐採、地球温暖化、悪影響ばっかじゃねぇかよっ」
「同意、追記、環境汚染」
「そうよねぇ、いままで発展途上発展途上って言って全く進展なしだもんねぇ」
「そう……ですよねぇ」
 立ち上がっていた二つの影が腰を下ろした。
「ま、とにかくよ、こいつで決定だな」
「同意」
「うん、そうよねぇ、じゃあ今度こそ決定、でいいよねぇ?」
「……えぇ、残念ですが今年の削減生物は人類で決定しました。お疲れ様でした」
 一同はろうそくをふっと吹き消した。直後、バサバサと何かが飛び立つ音がした。

 数年後、地球には巨大隕石を衝突させることが天空四天王により決定、大神ゼウスにより実行されることが天空にて可決された。


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