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しーぷさん

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将来の夢
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気まぐれな

13/07/29 コンテスト(テーマ):第三十七回 時空モノガタリ文学賞【 神 】  コメント:1件 しーぷ 閲覧数:1169

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「俺さー、思うんだわ」

 私の前に座る男が、唐突にそう言った。

「どうした急に」

「アフロんはさ――」
「その呼び方やめてくれない」
「いいじゃん、別に。アフロディーテなんだから、アフロんで」

「はぁ……まあ、いいか。で、あなたは突然何を思ったの?」

 男は腕組みをしてからこう言った。

「斎藤はさ、こう思ったわけよ。……人間増えすぎじゃね?」

 どうでもいいわ。
 という言葉を胸にしまい。
「……ああ、まあ、うん……で?」
「で?って。アフロんは何とも思わないわけ?」
「まあ、別に。繁栄してるってことでしょ?人間担当の斎藤としてはいいことじゃない」

「よくねぇよ。管理がめんどくさいの」

 私たち神は、それぞれ与えられた動植物を管理する仕事をしている。管理と言っても、今は特にすることはない。彼らは、彼らで社会を築き上げたからだ。
 管理については、“人間を除いて”だが。
 天国に連れて行くか、地獄に落とすかを決めるだけでも大変なようだ。

「いいよな、アフロんは」
「何が?」
「だって、キノボリカンガルー担当だろ。あいつら人間みたいに多くないから管理楽じゃん。特に争いもないし」
「まあ、人間みたいに戦争とかはないわね」

 私は、めんどくさいので全員天国的なところへお連れしている。

「だろ?いいよね、平和で」

「……それだけ?」
「いや、だからさ。どうにかせねばっ、という話だよ」
「どうすんの?」
「そこが問題なんだよね……ってか、あいつらさ。元々は、一つづつ俺が丹精込めて作ってやったのに、勝手に増えすぎて、勝手に区別しはじめてさ、めんどくさいわぁ〜」

 お前の方がめんどくせぇよ。

「愚痴りたいだけなら、私は帰るよ」
「ちょ、まっ。話は最後まできくもんだぜ、アフロん」
「……」

「この問題を解消するために俺が考えた作戦。それは……テッテテー」

 斎藤は、口で効果音をいいながら懐から何かを取り出した。

「ねえ、その効果音大丈夫なの?」
「人類滅亡スイッチ〜」
「ねえ、本当に大丈夫なの?」
「大丈夫だ。作者の表現力・文章力のなさを考えれば、この程度は使える」

「なるほど……」
 妙に納得してしまった。

「見てください、このボデー」
「もう、帰るよ」

「ごめんごめん、もう少しだけ」
「はぁ……」

「なんと、このスイッチを押すだけで細菌的なやつとかが、なんやかんやして人類が滅亡するという優れもの。今なら もう1本おつけしまして、お値段19800円」

 棒状のソレには、てっぺんに赤いボタンがついている。

「なんで日本の単位? それと、ずっと気になってたんだけど、何であなたの名前は人間――いや、日本人みたいな名前なの?」
「ちっちゃいことは気にすんな。それ、ワ――」
「それは言っちゃまずいでしょ」

「では、さっそく――」
「いいの?」
「……何が?」

「ここまで、長い期間頑張ってきたんでしょ?そのボタンを押してリセットして、それでいいのかって訊いてるの」

「いいさ、また1から始める」

「斎藤……」

「そうだ、明日はイヴだよな。クリスマスパーティしようぜ」
「そうだね」

「いざ……スイッチ、オンっ!!」

 これで、人間は……。

「……」
「……」
「……あれ?……さっき百均で買ってきたばかりだから壊れてないはずなんだけど」

 斎藤が再度スイッチを押したが、やはり反応なし。
 ってか、百均で売ってんのかよ。

「どうしたの?」
「……あっ、電池いれてない」
「そのくらいコンビニで買ってきなさいよ」
「めんどくさいわぁ……まあ、また今度でいっか」
「はぁ……あなたってヒトは……」


 2012年12月23日
 こうして、彼らの予言は外れたのである……

                 〜おわり〜


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このストーリーに関するコメント

13/08/03 しーぷ

凪沙薫さんへ
\( ̄ー ̄ のBGMですが
それではないんですよ
方向性は合ってます。凪沙さんの言う通り、某えもん氏のやつなんですが
ひみつど――じゃなくて、例のブツを取り出すときの音です
ようつべで探してみたんですが、当てはまるものが見つかりませんでした
ブツを取り出すときの音は、古いほうじゃなくて新しいほうの音です

そうですね
もう一本つけられても困りますよね
しかも、百均で買ってきたものを2本で19800円ですからね
ぼったくりすぎです、彼は

読んでいただき、ありがとうございました^^

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