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こぐまじゅんこさん

詩を書いたり童話を書いたりしている主婦です。 みなさん、よろしくお願いします。 MyISBN−デザインエッグ社さんから、絵本「おしえて!ねこばあちゃん」を出版しました。 アマゾンでも取り扱っていますので、よかったら みてくださいね。 ブログ「こぐまのノート」も書いています。

性別 女性
将来の夢 自分の書いた童話を孫に読んで聞かせたいです。
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お父さんのオムライス

13/06/25 コンテスト(テーマ): 第十一回 【 自由投稿スペース 】  コメント:4件 こぐまじゅんこ 閲覧数:1651

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 ぼくは、中野てった。小学五年生だ。
 今日は、日曜日だけど、お母さんは、朝からおしゃれしている。小学校のときの同窓会があるんだって。いつもより、ちょっと若づくりしているみたいだ。
 お母さんが、
「じゃぁ、行ってくるね。お父さん、てったをお願いしますよ。」
と言って、いそいそと出かけて行った。
 家に残されたお父さんとぼくは、特に話すこともなく、お父さんは新聞を読んで、ぼくは、ゲームをしていた。
 やがて、お昼近くになった。ぼくは、おなかがすいてすいて、たまらなくなった。
「お父さん、お昼ごはん、どうするの? ぼく、おなかペコペコで死にそうだよ。」
と言うと、お父さんは、
「そうか。そんなに腹がへったか。じゃぁ、父さん特製のオムライスを作ってやろう。」
と言うではないか。
「えっ、お父さん、料理できるの?」
と、びっくりして聞き返すと、お父さんは、
「へっ、へっ、へっ、母さんには内緒だけど、父さんはなぁ、学生時代、洋食屋さんでバイトしたことがあって、オムライスは得意なんだよ。」
と言うではないか。
「なんで? 今まで一度も作ってくれなかったじゃないか。」
と言うと、
「はっ、はっ、はっ、お母さんの自信をなくさせちゃぁ悪いからな。お母さんには内緒だぞ。」
と笑って言った。
 
 お父さんは、チキンライスを手際よく作ると、冷蔵庫から玉子をとりだして、片手で割ると、ふわっふわの玉子を焼いた。チキンライスの上にのっけて、ナイフで切ると、とろーりと玉子がチキンライスをおおう。
「うわぁ、おいしそう!」
と、ぼくは歓声をあげた。
「すぐ食べていい?」
と聞くと、
「ああ、いいぞ。」
と、にこにこしながらお父さんが言う。
 ひと口食べると、口にふわーっと玉子がひろがって、とてもおいしい。
「お母さんのよりも、ずっとおいしい!」
とぼくが言うと、お父さんは、満足そうに笑って、
「このことは、お母さんには内緒だよ。ひがんで料理を作らなくなったら、こまるからな。」
と言うので、ぼくは、
「うん。わかった。」
と、うなずくと、お父さん特製のオムライスをペロリとたいらげた。


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このストーリーに関するコメント

13/06/29 泡沫恋歌

こぐまじゅんこさま、拝読しました。

読んでるだけでお父さんのオムライスの美味しさが伝わってきました。

ちなみに、オムライスって意外と難しいですよね?
なかなかふんわりした玉子にはなりません6( ̄▽ ̄;)

13/06/29 こぐまじゅんこ

泡沫恋歌さま。

コメントありがとうございます。

オムライス、私も苦手です。

13/07/05 かめかめ

うわあ(^_^;)
トップシークレットですね

13/07/18 こぐまじゅんこ

かめかめさま。

コメントありがとうございます。
お母さんには内緒です。

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