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石蕗亮さん

占師。および魔術師。 WEB幽にて怪談投稿してました。 弟子育成の経験や実体験を基にした不思議な話を中心に書いていきたいです。 沢山の方に読んで頂き、反論含めコメント頂けると幸いです。

性別 男性
将来の夢 作家、起業
座右の銘 人は言葉に置き換えれるものしか理解できない。置き換えた言葉でしか理解できない。

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ふるさと探検クラブ<隠れ谷地>

13/02/18 コンテスト(テーマ):第一回 【 自由投稿スペース 】 コメント:5件 石蕗亮 閲覧数:1581

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私の小学校時代、毎週水曜日にクラブ活動があり私は「ふるさと探検くらぶ」をやっていた。
活動内容は地元の歴史を現地を訪ねながら学ぶといったもので、近所の神社や海水浴場へ自転車でいくものだった。
ある秋の日、顧問の先生が「今日のクラブは隠れ谷地にいこう。」と言った。
先生が言うには、学校から海まで直線で約600mあり、その間にある林の中に隠れ谷内という不思議な場所があるというのだ。
なんでも昔、戦をしていた武将達が敵の追撃をかわす為にその谷地に隠れた。やがて敵が通り過ぎ、谷地から武将達が出てくると隠れた時より3人少ない。いくら探してもその3人はみつからなかった、という話だった。
その谷地でかくれんぼをしたりすると稀に神隠しに逢う子供がいたそうで、いつからか大人達はその場所を子供には教えないことにしたのだそうだ。
その場所へ先生は行こうというのだ。
一般道から農道に入り、やがて深い林の奥へいくともう道らしい道ではなくなり最後は自転車を降りて押して移動になった。
薄暗い林の中で、突如明るい場所にでた。先頭で先生が「ここだよ。」と説明した。
大体200坪くらいの広さで枯れ薄が子供の私達よりも高く群生していた。
「じゃぁ、ここでかくれんぼをしよう。先生が鬼で、みつかったらその人も鬼になるんだ。全員見つかったら終わりにして帰ろう。」と先生が言った。
私は最初の先生の話にあった神隠しを思い出し怖くなったが、他のみんなはそんなことはなく楽しそうに谷内に入り隠れていった。
ひとり、ふたりと見つかりどんどんみんなが見つかっていったが、どうしても最後の「3人」が見つからない。先生も暗い表情になり大声を上げて名前を呼びながら探し出した。覆い茂った薄や雑草以外には窪みがあるわけでも隠れられる遮蔽物があるわけでもないのに見つからない。ついにはクラブ活動の時間も終わり日も翳り始めた時、谷地の真ん中の奥から「うわっ!暗い!!」と声がした。
見ると探していた3人がそこに立っていた。何度も探した谷地の中に。
慌ててみんなで駆け寄り「どこに居たんだよ。」と聞くと、「おまえらこそ俺達を置いてどこ行ってたんだよ。」と言い返された。聞くと、隠れていたのに誰も探しにくる気配がないので不思議に思い顔を出すと来た時よりも日が高く秋とは思えない暑さだったという。周りの枯れ薄も青々とした葉をして穂も開いていない。みんながいなくて怖くなって探していたら1箇所だけ枯れ薄があったのでそこを踏み越えたら急に暗くなってみんなが居たというのだ。
なにわともあれ、無事で良かったと言いながら学校へ戻った。
あの林は今でも当時のまま残っている。あの谷地もきっとあのまま残っているのだろう。


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このストーリーに関するコメント

13/02/18 石蕗亮

実話怪談6/100

13/02/18 草愛やし美

石蕗亮さん、誠に不思議な話ですね。

これ、もしかしたら、その3人は戦国時代の武将たちの二の舞だったかもしれませんね。もしかして、その谷地には、パラレルワールドとか、異世界への境界線があるのではないかと思いました。

13/02/18 石蕗亮

草藍さん
こんな不思議スポットが身近にあるのが私の地元です。
まさか学校の倶楽部活動でも不思議体験するとは思いませんでした。
次回作もお楽しみに。

13/02/19 泡沫恋歌

うわ〜ホントに3人消えたんですか?

不思議だぁ〜(。-`ェ´-)ウーン…

13/02/19 石蕗亮

この時、実は先生が「またか。」と呟いたので確信犯的な行動だったと思います…。
ある一定以上の人数で入れば今でも誰かが消えるかもしれませんよ。
ふふふ。

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