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リーマン一号さん

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予想外のラスト

18/07/07 コンテスト(テーマ):第158回 時空モノガタリ文学賞 【 あとがき 】 コメント:0件 リーマン一号 閲覧数:72

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私は今、非常に困っている。

「今日はペンが進むなぁ」と呑気に導入パートを書き始めたのはいいが、そのままあまりにも盛り上がってしまい、気づけば導入パートがあとがきに差しかかってしまっているのだ。

あと2000文字しかないのに、まだ殺人事件すら起こっていない。

一応、ミステリー小説だというのに・・・

このままだと、タイトルの「真夏の海水浴殺人事件」に偽りが生じてしまう。

なにせ、ただ学生が海来て泳いでスイカ割って楽しいなで終わるのだから・・・

どうにかこの状況を知恵を絞って打開しなければならない。

そうだ!すでに事件を解いた後の後日談ってことにしたらどうだろうか?

・・・

いや、できないこともないが、冷静に考えて無理がある。

それはもはやミステリーではないし、そんなことしたら、私が担当編集に殺されてしまう。

では、次巻に続く終わりかたにすればどうだろうか?

・・・

私は天才なのかもしれない。

一冊丸ごと導入パートなんて考えもしなかったが、違和感はあるけど間違ってはいない。

必要なのはタイトルに(上)という単語を加えればいいだけだ。

それどころか、次巻を(中)にすればもう少し導入パートを延長できるじゃないか!

できることならバーベキューのシーンも加えたいし、何なら恋愛要素だって加えてみたい。

というか、もうミステリーは飽きた!

毎回毎回人が死んで辛気臭いし、トリック考えるのもしんどい。

よくよく考えたら作家になったのだって現実世界で送ることのできなかった楽しい学生生活を本にしたためたのが始まりだ。

これは、ある意味チャンスではなかろうか?

もういっそタイトルを「夏だ!うぇ〜い!」に変えてしまってもいいじゃないだろうか?

私のやりたいようにやってもいいんじゃないだろうか?

一度、担当編集と話し合ってみよう。

そうして、私は仕事を失った。


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