1. トップページ
  2. とある小説とチョコレートの話

たい焼き好きさん

何が言いたいかっていうと和菓子が好きです。 特にたい焼き。 初心者なんでお手柔らかに…

性別 女性
将来の夢
座右の銘 キャラ崩壊はこの世で最も恥ずべき悪徳である

投稿済みの作品

0

とある小説とチョコレートの話

18/06/29 コンテスト(テーマ):第158回 時空モノガタリ文学賞 【 あとがき 】 コメント:0件 たい焼き好き 閲覧数:75

この作品を評価する

一週間前から読んでいた本の最後のページを開き、作者経歴などを確認したのち、パタン、と閉じる。
正直、この本はつまらなかった。よく読みきれた物だと、我ながら感心する。それほどまでに、この物語は肌に合わなかった。
学園での謎をどういう訳か一介の生徒が追うことになる、という、使い古されたであろうネタ。
名台詞か何かのように自身のキャラクターに言わせた、他の有名作品で使われたセリフ。
どう見ても等価交換には見えない条件を叩きつけ、しかもそれを相手が承諾する、というご都合主義な展開。
どれを取っても褒められたものではないが、中でも私が一番気に入らなかったのは、無くてもなんの支障もないのになぜか現れる、ラブストーリーだ。
確かに、多少そういった話が無ければ、読者が食いつかないのも事実だ。しかし、『学園推理小説』などと銘打っておきながら、初めから終わりまでの話の2/3が、主人公とその周囲の女子の話で埋められているのは如何なものか。それくらいならところどころ張られていた伏線の回収をしっかりして欲しかった。
しかし、このような話を友人にすると、
『恋愛のない物語なんて、砂糖の使われていないチョコレートと同じだよ!そのありえない考えはどこから出てくるの?』
との返答が返ってくる。
私のこの思想がどこから出てくるのか。答えは簡単、私が二年前に読んだ本のあとがきだ。
『物語の中で登場人物に恋愛をさせすぎると、そこだけが風船のように膨らんで、肝心のストーリーがわからなくなってしまう。』
私はこの一文を読んで以来、この価値観を、物語を読み、評価する際の一つの判断基準にしている。
しかし、あの友人はむしろ、こういった話の方が好みかもしれない。本の方も、私にずっと読まれるよりは、一人でも楽しんでもらえる人に読んでもらった方が幸せだろう。
思い立ったが吉日。カカオ100%のチョコレートを片手に、私はスマホを取り出し、メール画面を開いた。


コメント・評価を投稿する

コメントの投稿するにはログインしてください。
コメントを入力してください。

このストーリーに関するコメント

ログイン