1. トップページ
  2. あとがき

R・ヒラサワさん

性別 男性
将来の夢
座右の銘

投稿済みの作品

0

あとがき

18/07/01 コンテスト(テーマ):第158回 時空モノガタリ文学賞 【 あとがき 】 コメント:0件 R・ヒラサワ 閲覧数:39

この作品を評価する

―著者あとがき―

 この作品は私にとって、実に三年ぶりの著書となるが、俗に言う『産みの苦しみ』を実感したのは今回が初めてであろう。振り返ると此処に至るまで、様々な出来事が我が身に降りかかってきていた。
 まずは愛犬の家出に始まり、続いて妻の蒸発。挙句の果てには、住んでいたマンションを追い出される羽目にまでなった。
一時期、私はホームレスの状態になった。ホームレスと言っても、車の中で寝泊まりをしていた程度なので、大した事では無いのかもしれない。だが、この様な状況も私はプラスに捉える事として、きっとこれは神様が私に新しいネタを提供してくれているのだ、と言う風に考えて生きてきた。そしてこの時の経験が、後の作品に生かされた事は言うまでもない。
 兎にも角にも、新作の出版へと漕ぎ着ける事が出来た事について、まずは編集者のY氏に感謝の言葉を述べたい。勿論、これまで私を応援してくれてきた読者諸氏についても、同じ気持ちであるのは言うまでもない。
 それでは本題に入るが、この本は三十編から成る短編小説の作品集である。
 前半十編は、初期の私の作風を意識した物を集めた。あえて荒削りな、書きたい事を前面に押し出した、パワフルな作品群だ。読みにくい感はあるかもしれないが、決して悪くはない作品ばかりだ。
 続いての十編は、一言でいうと『挑戦』である。実は私はこんな作品も書けるのだ、と言う世界を存分に味わえたと思う。読者によっては、あとがきから読む人も居るようなので、あえてここで内容には触れない。
 最後の十編は最も意外な、お涙ちょうだい物である。読者諸氏は周知の事だろうが、私は決してこのような作品は書かない。何せ、私自身デビュー当時には「こんな作品を書くのは、せいぜい自分の頭がおかしくなった時か、あるいは自分が死ぬ直前ぐらいなものだろう」と、語っていたのだから。今にして思えば、デビューしたての新人が、とんだ大口を叩いていたものだと呆れてしまうが……。
 しかし、今回はちょっとしたサービス精神の表れだという風に理解してもらいたい。人の心の中などと言うものは、こうして時々変化するものなのだ。
 最後に、この短編集は今年で作家人生十年目を迎える私にとって、その集大成とも呼ぶべき力作に仕上がっている。故に、きっと多くの読者諸氏に、感動を与える事になるであろう。

『あとがき』は、順調に完成した。あえて強気に書いてみた。後は本文を書くのみだ。
 作家の知人から聞いたこの方法で、はたして上手く、このスランプを抜け出す事が出来るだろうか……。


コメント・評価を投稿する

コメントの投稿するにはログインしてください。
コメントを入力してください。

このストーリーに関するコメント

ログイン