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コミュニケーション

18/06/11 コンテスト(テーマ):第157回 時空モノガタリ文学賞 【 コメディ 】 コメント:0件 undoodnu 閲覧数:152

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 宇宙人が地球に降り立った。目的は、地球人の調査である。
 宇宙人の間では、テレパスの能力が進化しており、口頭でコミュニケーションを取ることは一切なくなっていた。
 今回、地球に来た目的は、宇宙人の間で失われた口頭でのコミュニケーションとはどういったものなのかを調査することだった。
 事前に調査した結果、芸能人という職種の人間達がいるらしい。この人間達は、口頭でのコミュニケーションを生業としているということだ。今回の調査に打ってつけだ。宇宙人達は、芸能人を調査することにした。
 宇宙人たちは芸能人が集まるというホールへと赴く。本日、このホールでは「コメディ」というものが行われるそうだ。宇宙人達は意気揚々とホールの中へと入っていった。
 そして、宇宙人達待望のコメディが始まった。

「あっちゃん、良い旅館だねぇ」
「そうだね、なっちゃん」
「この金庫すごいねぇ……えっ!?」
「どうしたの、なっちゃん?」
「お……お金がたくさん入っている!」
「そんな馬鹿なぁ……って、うわあ」

「あっちゃん、あの時のお金、何だったんだろうね?」
「さあねぇ。宇宙人が入れてくれたんじゃないかな」
「でも、私達の人生バラ色になった」
「そうだねぇ。僕も君も幸せだよ」

 宇宙人達は混乱した。お得意のテレパスの能力で「あっちゃん」「なっちゃん」と呼ばれている人間達の考えを読み取ったのだが、彼らは考えていることから全くの逡巡がなく、それを口に出しているのだ。
 宇宙人達は戦慄した。口頭でのコミュニケーションはとても恐ろしい。思ったことをそのまま口にしているのだ。これは廃れてよかったといえよう。
 宇宙人達は安心して自分達の星へと帰っていった。


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