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井川林檎さん

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アホの鳥

18/05/28 コンテスト(テーマ):第157回 時空モノガタリ文学賞 【 コメディ 】 コメント:0件 井川林檎 閲覧数:147

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 昔々あるところにアホの鳥がいました。

 アホでしたが食べたら旨いので、それが唯一かつ最強の自慢でした。



 ある時、

 「こんなに俺は旨いんだから、他に取り柄を伸ばそう」

 と、鳥は思いました。



 それから、ただ旨いだけだったアホの鳥の快進撃が始まりました。



 めっちゃ筋トレしてすごい感じになりました。

 ガリ勉して満点とりました。

 事業起こして成功し、毎晩大人の店でお大尽でした。



 もう彼はアホの鳥ではなく、鳥になりました。



 金のあるところに女は寄ってくるものです。

 鳥であるにも関わらず、鳥はイイ女に囲まれていました。毎日酒池肉林の日々を過ごし、この世の春を満喫しておりました。



 「ああ、俺はあれほど努力したからなあ」

 と、鳥はますます自分自身の事が好きになりました。

 旨いだけで鳥としての価値は十分だったのですが、今では色々なオプションがついて、大変お買い得な鳥になったわけです。



 鳥は内心、大得意でした。



 ある日、鳥は仕留められました。

 俺は超うまいんだぜと羽をむしられつつ鳥は余裕でした。



 だけど板さんは、鳥さんをさばくだけさばいてから、

 「あ、これもうあかんわ駄目なっとる」

 と、ポイしました



 ポイされたのを野良さんが来て食べたけど、オエーしました。

 肉になった鳥さんは、今度さばかれる時は、絶対にただのアホでいようと思いました。

 旨くない鳥は、いくらマッチョで学があって金持ちだったとしても、ただの鳥以下なのでした。



 ちなみに10秒後、鳥さんは復活して、またもとのアホになっていました。

 その後、鳥さんは、

 「俺はアホだけど旨いんだぜ」

 と言いつつ、アホなので今までの経緯を全て忘れてしまいました。



 アホの鳥はまた、自分磨きをしたくて堪らなくなりました。


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