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こぐまじゅんこさん

詩を書いたり童話を書いたりしている主婦です。 みなさん、よろしくお願いします。 MyISBN−デザインエッグ社さんから、絵本「おしえて!ねこばあちゃん」を出版しました。 アマゾンでも取り扱っていますので、よかったら みてくださいね。 ブログ「こぐまのノート」も書いています。

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将来の夢 自分の書いた童話を孫に読んで聞かせたいです。
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合格祈願

13/01/01 コンテスト(テーマ):第二十二回 時空モノガタリ文学賞【 お寺 】 コメント:2件 こぐまじゅんこ 閲覧数:1755

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 私は、高校3年生。受験生だ。進学校だったため、私もなんとなく大学に行こうと思うようになり、勉強以外、これといってすることもなかったので、ただただ勉強に明け暮れていた。

 勉強というものは、天才型と努力型があるみたいで、天才型は、一度、教科書でみたことは、すーっと頭に入ってしまい、塾に行かなくても常にトップクラスにいられる人のことをいう。
 私みたいな努力型というのは、何度も何度も繰り返し問題を解いて、パターンを暗記してしまうまで勉強しないと、そこそこの成績はとれないのである。

 私は、ただひたすら、真面目に勤勉に、その暗記を繰り返していた。

 おかげで、中堅の国立大学に入れるかもしれないと3年の2学期の懇談で担任に言われたのである。私は、それからも、がんばり続け、1月になった。

 母が、
「そうそう、近所の宝願寺に合格祈願に行っとこうよ。」
と言いだした。
 合格祈願!困った時の神頼みってわけか。うん。連れて行ってもらおう。

 お正月明けに、母と2人で宝願寺に行く。
 受付をすませると、本堂に通された。
 キーンと冷え切った本堂は、寒かったけれど清々しくもあり、頭がすっきりした。
ちりひとつ落ちていない、すみきった空間に身をおくと、私の心までも透明にすみきったような気がした。
 お坊さんがお経をよみはじめた。
 何を言っているのかひとつもわからないが、なんだかとてもありがたく聞こえてくる。
私の住所と名前も言っている。なんかこう、絶対合格できるような気がしてきた。
 足がだんだんしびれてくるけれど、それもまた、いやじゃないのだ。
 しびれさえもまた、ありがたくなってくる。

 長く感じたお祈りが終わり、私は身も心もきれいに洗われた感じがした。

 しばらくその効果はつづき、無事、入試も終わった。

 入試の結果は、まぎれもなく合格だった。

 ただ、私が勉強をがんばったせいなのか、お寺の合格祈願のせいなのかは、はっきりしない。

 たぶん、両方のおかげだと思うようにしている。


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このストーリーに関するコメント

13/01/01 泡沫恋歌

こぐまじゅんこ 様。

拝読しました。

私も娘の受験の時には神社に行きましたよ。
絵馬だけだけど、一応お祈りして来ました。
結果は合格で良かったけど、絶対、神頼みが利いていると思う。

だって、ロクに勉強しなかった娘なのに・・・たまたま入試のヤマが
当たったので、合格したんですもの(笑)

13/01/01 こぐまじゅんこ

泡沫恋歌さま。

コメントありがとうございます。
いえいえ、きっと両方のおかげですよ。

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