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nekonekoさん

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丸山君

18/03/05 コンテスト(テーマ):第153回 時空モノガタリ文学賞 【 報酬 】 コメント:0件 nekoneko 閲覧数:299

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「えっ報酬だって。」僕は自分の耳を疑った。丸山君は僕が頼んだ事に今までずっうと何かを要求して来た事は無かった。いつも、笑顔でうんいいよて言う感じで頼まれてくれていた。それが…。「報酬て、そのつまりお金を払えて事なの?」「そうさ」丸山君は落ち着き払った様に答えた。「僕は決めたんだ。これからは、君が僕に何かを頼み事をし、それに対して僕が何かをするんだったら報酬を貰うと言う事をさ」「でもどうして、急にそんなことを言い出すんだ」「どうして、急に?」丸山君の顔が歪む。「だってそ言うのて常識的な事なんじゃないのかな。大人の社会を見ていれば分かるだろ。何かをする事にお金が必要とされるんだ。いくら僕たちが、まだ、小学生だからと言たっていつかは大人になる。そうなれば嫌でもそうならざるを得ないんだ。だから、少し早くなったんだと思てくれればいいんだよ」「だけど、僕達は友達だよね?」「そうさ友達さ。だから、僕達の間の頼み事もきちんとした形にして行こうと思ってね。大体、君は平気に僕に物事を頼み過ぎる。僕が、いつもどんな気持ちで引き受けていたか分かるかい?」「....。」僕は答える事が出来なかった。「そうだろうな。君に人の気持ちはわからない。それだけ君は鈍感なのさ」そう言い終った真山君は僕より何倍も大人に見えた。「じゃあ、君に頼み事する度に僕は幾ら払えばいいの?。コンビニで売ってる物には値段が付いているよね
そんな感じで一つ一つの頼み事に値段を付ける分け?。それに僕が、丸山君に、時々、見せてあげている宿題とか、貸したままになっている漫画の本とかに対して真山君から僕に報酬を貰える事になるよね」「…。それは」丸山君は少し困った表情をしてみせた。「うるさいよ。そんな細かい事まで、まだ、考えていないよ。とにかく、君から何かを頼まれるのが嫌になっただけなのさ」丸山君はそれだけ吐き棄てる様に言うとクルリと背中を向けって行ってしまった。「君から何かを頼まれるのが嫌になっただけなのさ」それが丸山君の本音の様に聞こえた。
 太陽は西に沈みかけていた。辺りを照らす重苦しいオレンジ色の光は僕の心をさらに重苦しくする。だけど不思議と悲しくは無かった。テレビのドラマではこう言う場合い泣いている場面が普通の様に思えていたが。帰宅を促す放送が聞こえて来たが僕の足は家とは逆の方向へと向かっていく。公園。ベンチ。僕は腰掛けた。オレンジ色の時間は既に終わり変わって街灯の灯りが辺りを照らしていた。その街灯に吸い寄せられる様に集まって来る虫虫達。
 その一匹が僕の方に向かって飛んで来た。蛾だった。蛾は僕の頭上を数度旋回する様に飛び回り、それから急に舞い上がった。その先に蜘蛛の巣があった。蛾は蜘蛛の巣に引っ付いた体を離そうともがく様に羽をばたつかせている。鱗粉が見上げている僕の顔に降り注出来る。僕はそのまま見続けていると蜘蛛がゆっくりと近付いて来た。それは、ゆっくりとだけれども確実に近付いて行く。そして、蜘蛛は蛾に食らいついて行った。ただそれだけの事だった。ただそれだけの・・事。蜘蛛は自分を生かすために蛾を食べたのだった。だけど。食べられた蛾は気の毒だけど、蛾が増えても困る事になると思う。自然の世界は何となくだけど上手く行く様に出来っているのではと思えた。それなのに僕達は・・。大人になって行くに連れて僕はもっと複雑な関係に関わっていく事になるのだろ。それを考えるとユウツになってくる。
 翌朝、今日程学校に行きたくないと思えた日はなかった。学校に行けば嫌でも丸山君と顔を会せなければならない。一層の事学校なんか無ければいい、そうすれば丸山君にも会わなくて済む。否、それよりもこの世界事無くなってしまえば僕が嫌な事も起きなくなる。願望はあくまでも願望だった。鏡を見ると目の当たりが腫れていた。乾いた涙の跡が微かに見えた。学校に着くと丸山君が昨日交通事故に遭ったと言う話で持ち上がっていた。不謹慎にも僕は内心軽い安堵感を感じてしまった。が、それも長くは続か無かった。僕はクラス代表で丸山君の御見舞に行く事になったからだった。
 病室に入ると体のあちらこちらを包帯に巻かれている丸山君が居た。「大丈夫かい?。」僕の言葉に丸山君は少し複雑な表情を見せた。「君にあんな事を言ってしまったからバチが当たってしまったのかも」「・・。」「又、今まで通りの友達で居てくれるかい?」僕はどう応えるべきか答えに迷ってしまった。「もう、あんなことは言わないから。だから」そ言う丸山君が昨日のもがいている蛾の様に思えた。「いや、僕も君に平気で何かを頼みすぎて居た。そこは反省するから」丸山君は笑顔を見せた。「僕達もいずれ大人になって行く。でも、それまでは・・。」「わかってる」
僕と丸山君は久し振りに会った様な感じの握手をして見せた。


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