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笹峰霧子さん

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自分とつながるもの

12/12/24 コンテスト(テーマ):【 携帯電話 】 コメント:4件 笹峰霧子 閲覧数:1901

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 数年前まで、携帯電話は私にとって無縁のものだった。
環境が変わると、必要とする物も変わる。

 家の電話機に電話がかかり、それだけの情報のやりとりで何の不自由もない気がしていた。
 その内時代の流れで、周辺の者が携帯電話を持っていると、ちらほら言い始めたけど、私は必要としていなかった。
 
 携帯電話は極、秘密の持ち物だという意識が皆の中にあったように思う。
 だから私は持ってるけど、家の者にしか番号を教えてないの、とさりげなく言う友人もいた。
なるほど、家族で緊急の時かけるのが携帯電話なのか、そう思った。

 その数年後、自分にも携帯電話が必要な生活の変化が起こった。
家族が離れて暮らす期間が増えたのだ。

 若い時、夫は冗談みたいに言っていた。
 おまえも孫が出来たら、遠くへ出かけて世話をするようになるんだろうよ。家と孫の家をあちこち行き来して忙しいくなるぞ、と。

 私にはまだ孫はいなかったので、そんなこと!と現実の話とは思えないその会話に興味はなかった。

 その冗談が実際になった時が来た。
娘は遠い東北へと嫁ぎ、こちらからの所要時間は、電車を乗り継いで12時間もかかった。
一年後孫が生れたとき、夫の言っていた通り、私は東北まで行く羽目になった。。

 このとき一番役に立ったのは携帯電話だった。
 自宅にいる家人との連絡もさることながら、滞在地での娘との連絡には不可欠だった。
たとえば車で見知らぬ土地を一人遠くまで出かけているとき、携帯電話で指示してもらったり、その他わからないことがあると携帯の出番があるのだ。

 最初の携帯電話を買ってから、今はもう三台目になった。正確にいうと、もう一台買い足したものだから、いつも二台持ち歩いている。
 携帯電話は私にとっては秘密の兵器ではなく、連絡のための兵器なのだ。

 一方の携帯には生活に必要な電話番号と一部のメールアドレスが入っている。
これさえあればどこにでも連絡できると思えるほどのデータが収まっているのだ。

 思いついたときに、目的の相手に問い合わせたり連絡したりできるし、又先方からも連絡が入る。

 我が家の電話からは、あの「留守にしています」という留守電のメッセージは聞かれかれなくなった。だから他人を待たせることもない。

 
 私が都会の孫の所に行っているとき、宅急便の電話が入ることがある。
 宅急便はいつも自宅の門の前で電話をかけて知らせる。なぜインターフォンを鳴らさないのかと不思議に思うが、車の中から電話して、留守なら車を降りる手間がかからないからなのだろう。

 もう一台は午後九時から午前一時を除いて、通話無料というメーカーの携帯電話を持つようになった。そのような携帯は他にもいくつかあるらしい。
 この電話には極少数のアドレスしか入れていないが、親しい人とは長い時間、料金のことを意識せず気楽に話すことができるので重宝している。

 孫の家は都会にあるので、大きな店に行くとお互いの姿を見失ってしまう。そんなとき現在地を確かめあって居場所を知ることができる。

 携帯電話がこんなにも氾濫していることを、批判的にみている意見もしばしば耳に入る。
 電車に乗っていても、皆の視線は携帯に夢中で、人と触れ合うことがない現代社会は問題だということだろうが、さりとて、もし携帯を持っていなくても、乗り物に乗ったりプラットフォームに立っていても、知らない人と話すということは今までにもなかった。

 とても侘しい思いで、電車の座席に座っているとき、誰かから携帯電話にメールが入ったりすると、私としてはうれしい。携帯を通して人とつながっている私には、とても有難い文明の機器だと思えるのだ。
 この意見の論争をしたとしたら、きっと同年代の人達からは総スカンクを食らうかもしれないが……。


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このストーリーに関するコメント

12/12/24 泡沫恋歌

霧子さん、拝読しました。

私も携帯は便利で不可欠な存在だと思っています。
同じ携帯会社同士なら夜の9時までは無料なのを使っています。
創作仲間の主婦とよく長話をしています(笑)

仕事にも必要なので、もう絶対に手放せませんね。

ただ、電車に乗るとみんな一様に携帯を黙々とイジってる姿は
異様といえば異様ですよね。

12/12/24 笹峰霧子

泡沫恋歌さん

電車ではそういう光景が一般的なのですね。
この間鍼灸院の待合室で携帯を見ている人がいたので、聴いてみたら
ニュースとか刻一刻変わる釣り情報を見ていると言ってました。
株とかも情報を知るには携帯がいいかもしれませんね。

私も無料のでは長話をするときがあります。
娘とネットネットフレンドですが、暇なときには楽しいです。
恋歌さんは創作のお仲間とお話しをされるのですね。
良いお友達がいらっしゃるのですね。

13/01/14 鮎風 遊

そうですね。
携帯はもう身体、脳の一部になったような気がしてます。
電話会話はあまりしないのですが、ニュースを見たりしてかっての新聞代わりで、重宝しています。

13/01/15 笹峰霧子

鮎風さん

携帯でインターネットのサイトを見られるのですね。
男の方にはそういう方が多いようです。

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