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山盛りポテトさん

ショートショートがすきです。 星新一さんの小説が好きです。 社会でもがいています。 わかりやすい王道のショートショートを書きたいと思いつつ・・・脱線してます。

性別 男性
将来の夢 海外旅行!一度でいいから行ってみたかったり。
座右の銘 人見るもよし見ざるもよし我は咲くなり 跪く前に開き直る

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命の値段

18/02/11 コンテスト(テーマ):第153回 時空モノガタリ文学賞 【 報酬 】 コメント:0件 山盛りポテト 閲覧数:222

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品のいい革張りのソファーに深く腰掛け、手に取った札束を舐めるように見つめ、一枚一枚指で弾いた。
「今回も稼がせてもらったな」
俺がこの仕事を始めてから何年経ったろうか、ムショ上がりで両親は幼少の頃に他界、天涯孤独。親しい友人もいないので自然と普通の人間じゃまずやらないようなことで稼ぐようになった。気がつけば肩までどっぷり使った深い欲の沼から抜け出せずにいた。
仕事は至って単純だ。依頼人から依頼を受け、俺はそれに従う。察しの悪い人間でも、もうどんなことをしてるか気づくだろう。
一本の電話が部屋に鳴り響く。世の中ってのは人が思ってるより悪意に満ちて汚いもんだ。他人に厄介ごとを押し付けて自分は聖人面しながら何食わぬ顔で生きてやがる。
「知人の紹介でかけさせてもらった、あんたに頼みたいことがある、実は・・・」
矢継ぎ早に電話の主は依頼を口にした。
「分かった引き受けよう、ところであんた幾ら払える?」
「100万でどうだ」
「冗談でしょう、こっちはプロだぞ」
「それじゃ幾ら欲しいか言ってくれ」
依頼人は長引く会話に徐々に苛立ち始めた。
「それじゃあ困る、こっちのポリシーでね報酬は依頼人が決めることになってる、あんたがどれだけ本気かだ、で?幾ら出せる」
「足元を見やがって、じゃあ1000万だ、これ以上は無理だ!俺の全財産、引き受けてくれるか」
「承知した、では指定した日までにキャッシュで全て払え、なあに仕事はきっちりこなすさ」
しかしこんな依頼は初めてだ。
ある日突然犬アレルギーになったから飼い犬を引取ってくれだなんて。


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