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斎藤緋七(さいとうひな)さん

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性別 女性
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A・婆・ズレ に 乾杯

18/01/11 コンテスト(テーマ):第151回 時空モノガタリ文学賞 【 あばずれ 】 コメント:2件 斎藤緋七(さいとうひな) 閲覧数:445

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亜美の姑の木根子は、「あばずれ」だ。
 この前、暇だったので、グー○ルで検索してみたら、
「あばずれ = 品行が悪く厚かましい者」と書いてあった。
 いきなり「あばずれ」と言うワードを調べたのかわからない。
ただ、姑の木根子の言動を見ていたら、頭に「あばずれ」と言うワードが浮かんできて、急に検索したくなった。解らない事はすぐ調べるのが亜美の性質なのだろう。
 「私くらいの美人になるとね。」
 木根子の口癖である。
 「こりゃ、大変な人だわ。」
と、思って、ある程度の覚悟はしていたけど、実際、一緒に暮らしてみると、木根子の、「あばずれ度数」はそこらの素人レベルではないことが解った。
 
 事件は突然起きた。
 近所で、2キロほど離れた刑務所から脱走した男が近所に潜んでいるという噂が飛び交っているのだ。
 脱獄した日から、もう、三日も立っている。
 「お腹がすいて姿を現すんじゃないか?」
 近所の噂だった。
 亜美は嫌な予感がした、老人二人と、幼子一人を抱えてはいざと言う時、身動きが取れない。

 そして、予感は的中した。

 小鹿家の小さな庭に生えた金木犀の木の陰から、犯人の男が出てきたのだ。
 それも、か弱い老人、小鹿木根子の首に小さな果物ナイフを当てながら。
 「食いもんと金を出せ。」
 犯人はぎらぎらと目が輝いている。
 「お母さん!」
 「亜美ちゃん、食べ物を出してあげて。お金はね、出さなくていいの、うち、お金ないから。」
 「お母さん、そんな事言ってる場合じゃないですから!」
 亜美は犯人ではなく、木根子の方が怖かった。
 「婆、余計な事を言うな、殺すぞ。」
 「今、持ってきます。」
 「亜美ちゃん、敬語なんか使わなくていいのよ。くれぐれもお金は出さないでね。」
 木根子は笑ってる。
 お母さんの方が怖いわ・・・。
 「うるせーんだよ。」
 そう言って犯人はナイフをぐいっと木根この首に押し当てた。
「やめて下さい。お金も用意しますから!お母さんを放して!」
 と、亜美が言った瞬間、犯人の一瞬の隙をついて木根子が、ナイフを奪い取り、
亜美のいる方へ投げ飛ばしたのだ。
 「婆、なにを・・・。」
 木根子から、足元に来たナイフを素早く亜美が握った。
 「子供にもお母さんにも何もさせない。」
 果物ナイフを持ち、犯人に向ける。
 木根子は、
 「このまま、あなたと刺し違えてもいいんですよ。でも、うちには本当にお金がなくて、出せないものは出せないんです。」
 お母さん・・・もうお金の話はやめて。
 亜美は内心「とほほ。」と情けなくなった。
 木根子はそこに来た、孫の瑠璃子に、
 「隣のおばあちゃんに、今、犯人がうちにいるから警察を呼んでって言ってきて。」
 「分かった。」
 隣は木根子の兄夫婦が住んでいる。
 一目散に走り去る瑠璃子。
 木根子は犯人に向かって、
 「あなたが食べるものはここにはありませんよ。最近、肉も、魚も値上がりして。
あなたも人に甘えないで、きちんと、オツトメを果たして、自分で働いたお金で美味しいものを食べなさい。」
 すっかり、力の抜けた犯人に説教してるよ、この人・・・。
 駆けつけた警察官に連行されていく、犯人に向かって、まだ、木根子は説教をしている。
 あんたも、若いんだからがんばって更生して生きて行くのよ。」
 お願い・・・もう勘弁してあげて。
 「頭がイタイ。」
亜美ちゃん、何か言った?
「いえ、何も・・・。」
 「亜美ちゃん、今日は奮発してすき焼きにでもしましょうか。」
 材料費、うち、持ちだしね。
「コロちゃーん。お母さん怖かったわ〜。
 犬に向かって100%の笑顔。
 どこまでも、厚かましい木根子婆さん。
 「A . 婆・ズレ」に乾杯!     


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このストーリーに関するコメント

18/01/13 凸山▲@感想を書きたい

拝読しました。
『厚かましい』に対する作者様の独自の視点が面白かったです。かぎ括弧前のスペースや句点、三点リーダ等で読み辛くなっている箇所が見受けられるので文章の推敲をお勧めします。

18/01/15 斎藤緋七(さいとうひな)

トツサン様
コメント、ありがとうございます、初めてコメントいただいたのでとても嬉しかったです。
推敲して、オリジナルな小説を書いていきたいと思います。

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