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Motokiさん

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虹の向こうに

17/12/31 コンテスト(テーマ):第150回 時空モノガタリ文学賞 【 悲劇 】 コメント:0件 Motoki 閲覧数:541

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「虹の根元には、宝物があるんだって」

君がそう言ったのは、
いくつの時だったろう。

「もっと大きくなって、バスに乗れるようになったら、2人でたしかめに行こうよ」

夕立の後そう言って、
焼けた顔に白い歯を覗かせた。

指差す先には、
大きな虹。

濡れた朝顔の葉と、

夕焼けと、

君の笑顔。

全てが眩しかったのを、
憶えている。

大きくなって。
社会人になって。

こうしてバスにも乗っているのに、
約束は果たせぬまま。

「虹なんて、最近出ないよ」

窓際に座り、
呟きながら喪服のネクタイを緩めた。

君は今頃、
煙となって。
あの空を昇っている事だろう。

青い空には、
大きな太陽。

それを見上げて、
僕は感嘆の声をあげる。

太陽を囲んでいるのは、
大きな丸い虹。

「根元なんて、ないじゃん」

笑いながらそう言って、
知らず、
涙が零れていた。


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