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蹴沢缶九郎さん

どうもはじめまして、蹴沢缶九郎と申します。暇つぶしに読んで頂ければ幸いです。「小説家になろう」でも同ニックネームで掌編小説を書いてます。http://mypage.syosetu.com/707565/ よろしくお願いします!!

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将来の夢
座右の銘 明日は明日の風が吹く

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少年の嘘

17/12/05 コンテスト(テーマ):第150回 時空モノガタリ文学賞 【 悲劇 】 コメント:0件 蹴沢缶九郎 閲覧数:339

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「僕のお父さんは会社の社長で、昨日も最新のゲーム機を買ってもらったんだ」

学校の昼休みの教室、少年はクラスメイト達に嘘をついた。少年の父は社長などではなく、中小企業の営業マンであり、勿論最新のゲーム機を買ってもらってもいない。

「おい、またこいつのお得意の嘘が始まったぞ。もう騙される奴なんかいないんだよ、嘘つき野郎」

少年の嘘を見抜いていたクラスメイト達は、誰一人少年の言葉を真に受ける事なく、少年を無視して教室を出ていき、後に残された少年は、寂しげな表情で生徒達で賑わう校庭をいつまでも眺めていた。

その日の夜、少年の夢に現れた悪魔が言った。

「よし、良い子だ。今日も立派に嘘をついたね。お前には毎日嘘をつかないと死んでしまう呪いをかけてあるんだ。私はお前が孤立していく様が楽しくて仕方がない。死にたくなければ、明日もちゃんと嘘をつくんだよ」

ニヤリといやらしく笑う悪魔に、

「うん、わかったよ」

と、少年は人生で最後となる嘘をついた。


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