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こぐまじゅんこさん

詩を書いたり童話を書いたりしている主婦です。 みなさん、よろしくお願いします。 MyISBN−デザインエッグ社さんから、絵本「おしえて!ねこばあちゃん」を出版しました。 アマゾンでも取り扱っていますので、よかったら みてくださいね。 ブログ「こぐまのノート」も書いています。

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将来の夢 自分の書いた童話を孫に読んで聞かせたいです。
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はるくんとねむりおに

17/11/30 コンテスト(テーマ):第148回 時空モノガタリ文学賞 【 ホラー 】 コメント:0件 こぐまじゅんこ 閲覧数:292

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 はるくんは、夜、なかなかねむたくなりません。
 おかあさんが、
「もうおそいから、はやくねよう。」
と、ふとんをかけてくれるのですが、
「ねむくない!」
と、ふとんをけとばしてしまいます。
 はるくんは、ねるのが、もったいない気がするんです。まだまだ、おかあさんとあそびたいって思っちゃうんです。
 
 おかあさんが、急に小さな声で、はるくんの耳もとでささやきました。
「はるくん、はやくねないと、ねむりおにがくるよ。」
「えっ、なに?」
 はるくんは、ちょっぴりこわくなりました。
「ねむりおにってねぇ、夜おそくまでおきている子のところにくるんだよ。」
 おかあさんが、こわい声でいいます。
「こわないわ。」
 はるくんは、小さな声でいいました。
 そして、げんこつやまのたぬきさんの手遊びをはじめました。
「あっ、はるくん。ねむりおにがきたよ。」
 おかあさんが、急にはるくんに、だきつきました。
 はるくんは、びくんとしました。
 こわくて、しんぞうがドキドキしています。  
 はるくんも、おかあさんに、ぴったりくっつきました。
「おー、こわいこわい。」
 おかあさんも、ふるえています。
 はるくんは、おかあさんのうでの中から、こっそり顔をだしました。
 キョロキョロあたりをみまわします。
 ねむりおになんて、どこにもいません。
「こわないわぁ!」
 はるくんは、大きな声でいうと、ケラケラわらいだしました。

 そのときです。
 ガチャッと、ドアがあきました。

 はるくんは、ぎゅっと目をつぶりました。
「こわないわ。」
 蚊のなくような声でいうと、目をつぶって、じっとしています。
 おかあさんが、
「もう、ねんねしよう。」
と、やさしくいいます。
「こわ・な・い・わ。」
 はるくんは、そうつぶやくと、そのまま、すーっとねむりにおちました。


 ところで、ドアをあけたのは、ほんとうにねむりおにだったのでしょうか。
 いえいえ、それは、しごとからかえってきたおとうさんだったのです。
「はるくん、ねてるのかと思ったけど、まだねてなかったのかい?」
 おかあさんに、ききます。
「ありがとう。ちょうどいいタイミングだったよ。」
 おかあさんは、わらいながらいいました。

 そんなこととはしらないはるくんは、ゆめの中です。


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