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泡沫恋歌さん

泡沫恋歌(うたかた れんか)と申します。

性別 女性
将来の夢 いろいろ有りますが、声優ソムリエになりたいかも。
座右の銘 楽しんで創作をすること。

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悩める乙女

17/11/20 コンテスト(テーマ):第147回 時空モノガタリ文学賞 【 迷い 】 コメント:2件 泡沫恋歌 閲覧数:291

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 悩める乙女の相談にのってください!
 とっても迷ってるんです。実は同時に二人の男子から告白されちゃったの。まるで嘘みたい……自分で認めるのも悔しいけど、アタシってば、美人じゃないし、まあ十人並み? 成績だって中くらいだし、スポーツはやや苦手、ごくごくフツーの高校二年の女子なんです。
 それが急にモテ期到来? ありえない!

 告ってきた男子、一人は野球部のエース遊佐くん、超かっこいい、女子にモテモテなのに、なんでアタシ?
 放課後、ぼんやりグランド見ていたら、遊佐くんの方から寄ってきて、いきなり「おまえ、誰かと付き合ってる?」と訊いてきたから、「いいえ」と答えた。「だったら、俺の彼女になれよ」と言われた。ビックリして目をまん丸にしてたら、「明後日、試合あるから絶対に観にこい!」一方的に宣言して行っちゃった。

 告ってきた、もう一人の男子は文芸部の部長の諏訪くん。学年トップの成績、眼鏡男子でイケメンだよ。
 図書室に本の返却にいったら、「君に薦めたい本があるんだ。ついてきて」と諏訪くんに言われて、本棚の奥に入っていったら「僕は君と付き合いたいんだ。返事を聞かせてくれる?」と言われた。突然の告白に頭がパニックって「考えさせてください」と返事しておいた。

「――で、アタシどっちと付き合えばいい?」
「しるか! 普通、男子にそんなこと相談するか?」
「だってぇ〜、こんなこと相談できるのはタッくんしかいないよ」
 達央くんとアタシは幼稚園からの付き合い、ドジな女の子としっかり者の幼馴染の男の子は、アニメではテンプレだから――。今、放課後の教室で相談にのって貰っています。
「恋バナなら、女子に相談した方がいいんじゃない」
「ダメ! ダメ! 女子は口が軽いから噂が広まっちゃう」
「おまえはどっちといると楽しい?」
「二人ともマトモに喋ったこともないし……ピンとこない」
「お試しでデートしてから決めたらいいんじゃないか」
 それだけいうとタッくんはプイと怒った顔で帰っちゃった。
 いくら幼馴染でもリア充の話なんか聞きたくなかったのかな? タッくんには彼女いなさそうだし……。

 アタシはお試しデートをすることにした。
 まず野球部のエース遊佐くんの試合を観に行くことに、するといっぱい女子が応援にきていた。何だか癪だから……。
「遊佐くんの彼女ですけど」って言ったら、他の女子も「私も彼女だよ」「わたしらみんな遊佐くんの彼女だもんね」と言い出した。「それどういうこと?」と質問したら、遊佐くんは自分のサポーター女子のことを「彼女」と呼ぶんだって、アタシは彼女に選ばれたんじゃなくて、遊佐くんのファンクラブに勧誘されただけ? 勘違いしていた自分が恥かしい! そのまま走って帰ってきたアタシ――。

 日曜日に諏訪くんとデートすることになった。今度こそ本物の交際だよ。
 待ち合わせ場所に行くと諏訪くんが待っていた。「今日の僕の服装どう? カジュアルな方がいい? それともビシッと決めてるのがいい?」いきなり質問された。
 諏訪くんはチェック柄のシャツに黒のダウンジャケット、濃紺のジーンズだった。いつもの制服姿しか知らないアタシには新鮮だった。「似合ってます」って言ったら、今度は「今から映画に行く、水族館に行く、ゲーセンに行く」どれにするかの質問だ。
 さっきからアタシに質問しながら、メモを取ってるのが気になる。「なぜメモってるんですか?」と訊いたら「これは小説を書くための資料だよ。テキトーな女の子とデートして恋愛シュミレーションしてるのさ」はぁ〜? テキトーな女の子って、アタシのこと? ふざけないでよ! そのまま怒って帰ってきちゃった。

「――ってことで。アタシからかわれただけだった」
 お試しデートのことをタッくんに話ながら、悔し涙で顔がクシャクシャになった。
「そっか、ひどい奴らだな。泣くなよ。俺がいるじゃん」
「ありがとう。みっともないアタシを見せられるのはタッくんだけだよ」
「みっともなくない。おまえは可愛いから」
「えっ?」
「おまえが告られたって聞いて……俺、スゲー落ち込んだんだぞ」
「どうして?」
「幼稚園からずっと好きだったから」
「マジで? からかってるんじゃなくて……」
「ちげーよ! ちゃんと気持ちを伝えたいと思ってたんだ」 
「アタシなんかで本当にいいの?」
「俺は昔から迷ったことなんかない。おまえ一択だったから」
「タッくんの気持嬉しい。でもちゃんと告白してよ」
「彼女になってください! 返事は?」
「は〜い」
「今度、男子に告られたら彼氏いますって断わるんだぞ!」
「了解!」
 なぁ〜んだ。アタシの彼氏はこんな近くにいたのね。もう迷わない、アタシもタッくん一択でいきます。
 悩める乙女から、アタシ幸せな乙女にヘンシーン!!


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このストーリーに関するコメント

17/11/21 そらの珊瑚

泡沫恋歌さん、拝読しました。

王道の青春ラブストーリーでしたが、かわいかったです♪
幸せの青い鳥は自分に一番近い場所にいたということですね。

17/11/23 泡沫恋歌

そらの珊瑚 様、コメントありがとうございます。

いやいや、いい年こいたオバサンが女子高生の気持ちになって・・・
こんな作品を書いてるのかと思うと、自分でも気持ちワルイわぁ〜。

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