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こぐまじゅんこさん

詩を書いたり童話を書いたりしている主婦です。 みなさん、よろしくお願いします。 MyISBN−デザインエッグ社さんから、絵本「おしえて!ねこばあちゃん」を出版しました。 アマゾンでも取り扱っていますので、よかったら みてくださいね。 ブログ「こぐまのノート」も書いています。

性別 女性
将来の夢 自分の書いた童話を孫に読んで聞かせたいです。
座右の銘 しあわせはいつも自分の心がきめる

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おばあちゃんの洋服選び

17/11/11 コンテスト(テーマ):第147回 時空モノガタリ文学賞 【 迷い 】 コメント:0件 こぐまじゅんこ 閲覧数:65

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 十一月になりました。
 今日は、青空がひろがって、いい気もちです。
 おばあちゃんが言います。
「はるくん、近くのお店まで歩いて行ってみよう!」
「うん、いくいく。」
 はるくんは、さっそく、くつをはこうとしています。
「はるくんに、おばあちゃんの服を選んでもらいたいの。」
「いいよ。」
 もうすぐ四才になるはるくんは、はりきっています。

 ほそい道を歩きます。
 ねこじゃらしが、風にゆれていました。
 はるくんは、ねこじゃらしをとると、おばあちゃんの手を、こしょこしょくすぐります。
「うわぁ、くすぐったい。」
 おばあさんは、わらいます。
 でも、あわてて、はるくんの手をぎゅっとにぎりました。
「もうすぐ車のとおる大きな道をわたるからね。手をはなしちゃダメだよ。」
 大きな道にでました。
 車が、ビュンビュン走っています。
 赤しんごうが、青色にかわりました。
「はるくん、手をあげてわたるよ。」
 はるくんとおばあちゃんは、手をぴんとあげてわたりました。
 お店が、いくつもみえてきました。
 洋服屋さんもあります。
 二人は、まっすぐ洋服屋さんに向かいました。
 おばあちゃんといっしょにはいります。
 いろんな服が、いっぱいありました。
「この、しましまの服がいいかなぁと思うんだけど……。」
 おばあちゃんが、しま模様の服をからだにあててみせてくれます。
 はるくんは言います。
「なんだかへんだよ。」
「じゃあ、この黒い服はどう?」
「かわいくないから、ダメ。」
 おばあちゃんは、まよっています。
「うーん。どれがいいかなぁ……。」
 そのとき、はるくんが紺色のトレーナーを指さしました。
「あれがいい!」
 胸のところにポケットがあって、アヒルさんの絵がかいてあります。
「おばあちゃん、かわいいアヒルさんがいるよ。」
「ほんとだ、かわいいアヒルだね。」
 おばあちゃんは、鏡の前で服をあててみています。
「うん、いいね。はるくん、これにするよ。」
 おばあちゃん、うれしそうに言いました。
 はるくんも、大よろこびです。
 おばあちゃんは、お店の人にたのんで、お店で着替えて帰ることにしました。
 試着室で着替えたおばあちゃん、はずんだ声で言いました。
「かわいい服を着て、なんだかわかくなったみたい。」
 はるくんも、おばあちゃんをみて、
「かわいい。」
と、ちょっぴりてれながら言いました。

 胸のポケットのアヒルさんが、にこっとわらったようにみえました。


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