山盛りポテトさん

ショートショートがすきです。 星新一さんの小説が好きです。 社会でもがいています。 わかりやすい王道のショートショートを書きたいと思いつつ・・・脱線してます。

性別 男性
将来の夢 海外旅行!一度でいいから行ってみたかったり。
座右の銘 人見るもよし見ざるもよし我は咲くなり 跪く前に開き直る

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悪夢

17/11/09 コンテスト(テーマ):第148回 時空モノガタリ文学賞 【 ホラー 】 コメント:0件 山盛りポテト 閲覧数:64

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私は恋をしていた。
夢の中に出てくる女性にだ。
その姿はぼやけていてはっきりしないのだが、彼女のもつ雰囲気にとても魅かれた。
彼女は何も喋らない。そして私も同じく何も喋らない。
夢特有のとても抽象的なもので、真っ白な何もない部屋に私と彼女がいて、そこでお互い何もせずにジっとしているだけのものだ。
それがとても落ち着き、そして心が癒されたのだ。
しかし、いつも夢に出てくるわけではなく、彼女は気まぐれに姿を見せた。
ばかばかしいかもしれないが、私はとてもやきもきした。夢の中の女性ということは分かっていてもだ。
月日が経つにつれ、毎日でも会いたいと思うようになった。その思いが強くなると彼女と会える回数が増えていった。
ある日、私は夢の中ではっきりとした自我というか、自意識の様なものをもてるようになった。
いわゆる明晰夢だ。
最初に言ったように夢というのは、とてもぼんやりとしたものだ。それはとても曖昧なもので、ただ漠然と感覚だけが浮遊しているような。
しかし今はそうではない、はっきりと自分というものを認識できている。現実となんら変わらない。
そして出口のない白い部屋に私はいた。そして彼女、というべきかなんというか異形の”モノ”がそこに存在していた。
間違いなく人間の女ではないその”モノ”とシラフの私。
気が狂うのを待たずに恋は終わった。


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