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土佐 千里さん

とさちさとです♪田舎でのんびり過ごしています^^

性別 女性
将来の夢 安定した老後をおくること
座右の銘 ありがとうという感謝の心

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究極の選択

17/10/23 コンテスト(テーマ):第147回 時空モノガタリ文学賞 【 迷い 】 コメント:0件 土佐 千里 閲覧数:212

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想像してみてください。
あなたがもし、奈良時代から続く由緒正しい家柄の一人娘で、生涯のパートナーを選ぶとしたら、次のうち、誰を選びますか?
顔は誰がみても極めて悪いが、性格は良く、価値観が合い自然体でいられ、職業はタクシー運転手で、同級生の幼馴染みでよく知っている、将来は社宅にすむようになり、長男なので家を捨てお嫁にいくようになるAさんか、
顔はAさんよりは、ましだが背が低く、性格は普通で、価値観も普通、職業は公務員で、年は6つ上、将来は貸しアパートに住み、こちらも長男なので家を捨ててお嫁にいくようになるBさんか、
顔が良く、背も高く、性格は悪く自己中で、職業はゲーセンのアルバイト、年は7つ上、しかし次男で養子になってもよいといっているCさんか。
今、この由緒正しい一人娘はこの選択で迷っています。
その娘の名は加奈子、38歳。容姿も良く性格もよく、今までたくさんの恋愛をしてきたが、婿をもらうよう両親に言われ、反対され、婚期を逃してきた。あと2年で40歳。子供もほしい。焦っている加奈子は、先ほどの3人と三股している。
「加奈子、どうしたの?急に呼び出したりして」
大学時代からの親友に相談をもちかけた。
「実は、結婚相手のことで相談があってね…誰にしようか迷っていて…」
すると親友は迷わず即答した。
「あたしなら、間違いなくBさんにするわ、だってAさんは顔が悪すぎてタクシー運転手でしょ?Cさんはゲーセンのアルバイトで性格があわないのはきつくない?Bさんなら公務員で安定してるし、顔も性格も普通ならいいじゃない」
加奈子は確かにAさんより顔がいいBさんの方がましだと思ったが、ほかにも相談してみた。
家族は、そんな3人はやめて、新しく見つけろという。信頼できる上司は性格重視でAさんで間違いないという。今、通っているヨガの先生は由緒ある家柄なのだからお婿さんにきてくれるCさんでいいという。
いろいろ信頼できる人に聞いてまわったが、Aさんが一番多く、ヨガの先生だけCさんといっていた。

それから半年後。加奈子の結婚式。
加奈子は、一体誰を選んだと思いますか?
会場にはゲーセンのたくさんのぬいぐるみやお菓子でキラキラに飾られた。
そう、加奈子はお婿さんにきてくれるCさんを選んだのだ。
これまで大切に育ててくれた親、祖父母、さらに自分が産まれたのも御先祖様のおかげ。そんな家を捨ててまで、心から好きな相手もこれまで出てこなかった。Aさんにしても、Bさんにしても迷いがあった。だから飛び込めなかった。少子化でなかなかお婿さんにきてくれる人もいない中、Cさんは来てくれる。
加奈子は迷いに迷っていろいろな人に聞いてきたが、もう答えは加奈子の中にあった。ただ、誰かに背中をおしてほしかった。
結婚式が終わるとヨガの先生は泣いて喜んだ。
「加奈子ちゃん、よかったわね。いい選択をしたわ。幸せになってね。」
加奈子が40歳になった今、子宝にも恵まれ、待望の男の子が産まれた。
目がくっきり二重で鼻筋が通っていて、器量のよい旦那さん似の子だ。
家を守ることと、顔のよさで選んだ加奈子。性格面では我慢の毎日だが、後悔はしていない。イケメンの旦那に癒され、子の笑顔に元気をもらっているのである。


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