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fate

17/10/18 コンテスト(テーマ):第146回 時空モノガタリ文学賞 【 デート 】 コメント:0件 リードマン 閲覧数:153

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「ぐはっ! げっ! はああアアアア!」

こほっ、こほん。え〜ただいま、最愛の彼女とのデート中。舞台は日本の何処かです。
いきなりのお耳汚し失礼いたしました。先程の彼女からの鳩尾への一撃は大変私を苦しめました。
こんなデートをしているのは、恐らく私達二人ぐらいのモノでしょう。
テーマは“狩り”です。一方的です。泣きたくなってきました、いえ、見栄を張ってしまいましたね、もう泣いています。グスン。

「待ちなさい!」
「そう言われて待つバカいるかよ!」

そもそもの発端は度重なる私の浮気が原因でした。“浮気なら許す、本気にさえならなければ”なんて言っていた癖に、私の一憶回目の浮気でとうとうキレてしまったようなのです。日本良いとこ一度はおいで〜、日本の女性は世界一〜、おっと、今の一撃は殺す気でしたね!? 

「デートをするわよ」
「わ〜い」

なんの覚悟もなく彼女の誘いに乗った私がバカでした。彼女は久しぶりに再会するなりニッコリ一言、こう告げたのです。

「死になさい、そう何度でも」
「・・・」

美しい女性が殺気を溢れさせて笑った瞬間ほどの恐怖を私は他に知りません。選択肢? あるわけないでしょ!?
私は一目散に逃げました。最初の一手で“本”の外にまで逃げたというのに、愛する彼女は直ぐに追いついて、ホンの一瞬の躊躇もなく、ええ本当に、私を殺害しました。“再生”した私は、仕方なくもっとも土地勘のあるこの地で逃げ回っているという訳です。

「ウフフフ、ウフフフフ」
「ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさい」

この地においても生きた伝説として扱われている程の彼女の戦闘力は計測不能です。その気になれば一撃必殺。ええ! 噂は本当でした。むしろ噂がおとなし過ぎる!

「次はどの娘の分にしようかしら、本当にアンタは、女泣かせなんだから」
「どうせ死んでも蘇るって思ってるよね!? 自分は一度も死んだ事、無い癖に!」

当たり前です。彼女のピンチにはいつだって、私が駆け付けるのですから、こうみえて結構強いんですよ、私。しかし!
当然の如く、彼女には弱い! 時間も空間も関係が無い私達、しかもお互いを良く知っている私達、ですから、追いつくもつかないも、実は彼女の気分次第、ようするに恐怖する時間だけは、しっかりくれてる訳で、くっそ〜、たった一億人泣かせたからどうだってんだ!

「みぃつけた笑」
「笑えねぇえええええ」

ちょっと本気で対応します。一瞬で繰り広げられる永遠のシャドウゲームググってね、これ、終わらないとただの苦痛でしかないんです。意識が遠のきかけた時の、最高のタイミングで、彼女の瞳に涙が!? くっそ〜、1000%泣き真似だと解っているのに引っかかってしまう私。

「なんてね爆」
「女ってズルい!」

このデート、いつ終わるのかな? 死んでも死にきれない私が悪いのか、やはり浮気なんてするべきではなかったのかも?
だって仕方ないじゃん! それはまるで、星を追いかける旅のようで、彼女達と過ごした事に、悔いなんて無い!

「あははっ!」
「・・・・・・ふふっ」

私、いや、もういいか、オレは、何故だかいつの間にか笑っていた。こんな事をしていても、やっぱりオレとコイツは相思相愛なのだと解る。お互いがお互いの最高の理解者だから。愛し愛される理想の関係。

「「愛してる!!」」

オレは、沢山の悲劇のヒロインを救うヒーローで、コイツはその物語の一番の愛読者にしてオレのファン。オレの旅は終わらない、応援してくれるコイツの為にもな。バッドエンドは大嫌い! ハッピーエンドが一番さ! なんてね。


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