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笹岡 拓也さん

文章で笹岡 拓也の世界を伝えられたらいいなと考えてます。 キャラクターたちがイキイキとした物語を書いて、読んだあと何か残れるような作品にしていきます。

性別 男性
将来の夢 自分の作品を多くの人に読んでもらうこと
座右の銘 生きているだけで幸せ

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伊達は君のもの

17/10/17 コンテスト(テーマ):第146回 時空モノガタリ文学賞 【 デート 】 コメント:1件 笹岡 拓也 閲覧数:527

時空モノガタリからの選評

「私」の勘違いが無邪気でかわいらしく、素直に楽しめる作品でした。マニュアル本は誰にでも当てはまりそうな無難なことが書いてあるため、こんな勘違いをしても仕方ないかもしれませんね。結果的に誤解がいい方に作用し、リラックスしてデートに臨むことができたのは、良かったですね。素直なキャラクターも嫌味がなく、十代らしいデートへのワクワク感がつたわり、読後感がさわやかで楽しい作品でした。アイデアにもオリジナリティがあり、そういった意味でも印象的な作品でした。

時空モノガタリK

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伊達くんに恋する私はある日、本屋さんで凄い本を見つけた。
その本のタイトルは【伊達は君のもの〜過ごし方次第で彼との距離がググッと近づく!】という本だった。こんな伊達くんを落とすための本が売られていることに私は驚いた。そしてこの本を買わなければ、違う誰かがこの本を買って伊達くんと付き合ってしまう恐れがあると考え、私はこの本をすぐに買った。
早速家に帰ってこの本を読み始める。そこにはいくつもの伊達くんの情報が書かれていた。

『伊達にテレビは禁物』
伊達くんにはテレビがいけないの?確かに伊達くんは部活で忙しいからテレビなんて見る時間が無さそう。あっ!伊達くんにはテレビの話題はしちやいけないってことか!難しいけど覚えておかなきゃ!

『伊達は割り勘がオススメ』
伊達くんはきっと男らしいから奢ってくれそうだけど、まだ高校生だしお金に余裕ないもんね!伊達くんに無理させないように割り勘にしなきゃ!

『伊達には露出度低めの服装を!』
別にいつも露出した服を着てないけど、伊達くんは露出度が高い服が苦手みたい。言われてみれば、真面目な伊達くんが露出度高い服を好むとは思えないし気をつけなきゃ!

『伊達中はエチケットを意識して!』
伊達中って何だろう?もしかして中はチューってことなのかな?確かにご飯の後にチューしたら臭いかもしれない!しっかり伊達くんとチューする時はエチケットを意識しなきゃ!

『伊達は遊園地で決まり!』
意外だけど伊達くんは遊園地が好きなんだ。私も遊園地好きだし、今度遊園地に行こうって頑張って誘ってみようかな?まだ付き合ってないけど、それだけ伊達くんが遊園地好きなら一緒に行ってくれるかもしれないし!

『初めての伊達は家以外で!』
そんな恥ずかしいことも書いてあるの?でも付き合ったらいつかそういうこともするよね。でも高校生だし、家以外でやることってできるの?そういうところって高校生行けないよね?あぁ難しいなぁ。

私はこの本を読んで伊達くんと付き合うことの難しさを知った。そして伊達くんとの未来をしっかり考えることができた。この本買って良かった。伊達くんについての情報がこれだけ知れるなんて。
そうだ!マリちゃんにもこの本のこと教えてあげよう!もしかしたらマリちゃんの好きな清水くんの情報が書かれた【清水は君のもの】も売ってるかもしれないし!
「ねぇねぇ!マリちゃん!この前こんな凄い本手に入れたの!【伊達は君のもの】って本だよ!この本凄く伊達くんの情報が載っててさ!もしかしたら清水くんのやつも売ってるかもしれないよ!」
私は次の日マリちゃんにこの本のことを熱弁した。しかしマリちゃんは私の顔を見て、大きな口を開けて笑った。
「ちょっと!マジで言ってるの?だとしたらカホやばいよ!ギャグ線高すぎる!」
私がこんな真面目に話してるのにバカにしてくるなんてマリちゃんひどいよ!そう思っていたのは、この時まで。マリちゃんが笑った理由を知った私は恥ずかしくて居ても立っても居られなくなった。
「いやいや、これって伊達って読まないから!デートって読むんだよ?」
私が買った本は【伊達は君のもの】ではなく【dateは君のもの】だった。英語が苦手な私はdateをローマ字で読んでしまったのだ。
「でもさ、カホすごいよ!これ伊達くんって呼んでも意味一緒!」
マリちゃんは更にからかってくる。もう一生言われ続けるんだろうな。私がバカだったばっかりに。

しかしこの本に書かれていたことはマリちゃんが言うようにあながち嘘ではなかった。
「カホ、今度一緒に遊園地行かない?」
あの本を買ってからすぐに伊達くんが私に遊園地へ行こうと誘ってきたのだ。やっぱりあの本に書いてあった通りに実践してみよう。
「いいよ!伊達くん遊園地好きなんだ」
「お、おう。じゃあ今度の日曜日な」
きっと伊達くんはデートに誘ってくれたんだ。でもデートだと思って二人で行ったら緊張して楽しめなくなる。だから私は遊園地が好きだから誘ってくれたと考え、心から二人が楽しめるようにした。
あの本を買わなかったら、きっと緊張して楽しめなかっただろうな。あぁ今から日曜日が楽しみ過ぎる!


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このストーリーに関するコメント

17/12/04 光石七

入賞おめでとうございます!
拝読しました。
主人公の伊達君への素直で可愛らしい一途な思いが微笑ましく、恋を応援したくなりました。
もし意中の相手の攻略本(?)があったら、買ってしまうかもしれませんね。
素敵なデートになりますように。
楽しませていただきました!

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