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リードマンさん

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無言の美しき石像の間

17/10/10 コンテスト(テーマ):第145回 時空モノガタリ文学賞 【 財布 】 コメント:0件 リードマン 閲覧数:176

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“ごめんね、もうあきてしまったの”

そう残して、彼女もまた石像に成り果てた。
ココは、私の持つ“財布”からのみ行ける場所。
“神々の座”。
そんな風にも呼ばれる場所。
ココより上には空しかなく、ココより下では全てが満ちている。

私は、もっとも古き、夢の旅人。
空から生まれ、いつか空へと帰るモノ。
人は何処から来て何処へ行くのか、その一つの答え。
無より生まれて、無へと帰る、のではない。

“光あれ”

人は、星海より生まれて、星海へと帰るのだ。
頭上には、空への道を塞ぐ天井があり、辺りには物言わぬ石像の群れがあり、足元には星海が広がっている。

星から星へ、夢から夢へ、渡る渡る。

沢山の出会いがあった。より良く輝こうとする人々を視た。ただの隣人として生まれ、共に生きた。
共にあろうねと言ってくれた人々とは、彼等彼女等を“旅人”とし、共に多くの夢を巡ってきた。

“狩人”との戦いの果て、または自ら進んで、いしのぞうへと変わってしまったけれど、きっと来ない再会の時を祈って、
大切に保管しているのがこの場所だ。

私の財布は未だかつて、誰にも開けさせた事がない。


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