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ジェームズボンバークライシスさん

ジェームズボンバークライシスです。 好きな作家はドストエフスキーと、ゲーテと夏目漱石と芥川龍之介です。よろしく。

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罪人の独り言

17/10/05 コンテスト(テーマ):第144回 時空モノガタリ文学賞 【 事件 】 コメント:0件 ジェームズボンバークライシス 閲覧数:137

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俺の罪ってなんだろうなぁ、もしかしたら生まれたことかも知れねぇぜ。

俺は3時間ほど前に5人ほど殺した。
どいつもこいつも、偽善者ズラした詐欺師共だ。正義のヒーローになりたいと強く願った俺は正義のヒーローの面を被った犯罪者となった。
人の善意を利用して自分だけが金持ちになろうって奴は、死ぬべきだと思ったし、だからこそ、こんなことをしたんだよ。
そうとも、勿論制裁は俺のすることじゃねえし、サツに任せれば良いことだ。
でも、どうも、牢獄っていうのは生温い気がするんだ。
最低の権利が守られる牢獄は最低の権利すら守られない国民にとっちゃあ、天国に見えると思うんだ。
自由こそないけど、飯が食えて寝床があるってだけで俺は気にくわねぇ。
もっと厳しい制裁を与えるべきだ。
俺の思想は極端かも知れねぇけど、そうでもしねぇと犯罪なんてなくならねぇ。
だからこそ俺みたいな人間が1人でも必要だと俺は思うんだ。
勿論俺はすでに犯罪者だけどな。
俺は許せないと思ったやつを基本的には、殺す。
それがこんな世界での正義だと俺は信じるからな。

次の日
メディアは、俺を犯罪者と罵るが、唯一ネット上の掲示板だけが味方のような気がする。
この偏った正義論を賛成してくれる人がいるんだからな。
俺がしたことは殺人事件として取り上げられ、恐怖の対象となった。だけど安心しろ俺は善人を殺す趣味はない。
悪人だけだ、弱者をだまし微笑む悪人だけだ。
弱者が悪で強者が正義なら俺は、ある意味正義のヒーローかもしれないな。
しかし、社会的には俺は弱者だった。

俺は幼少期「たんぽぽ学園」という児童養護施設で育った。
親に捨てられたんだよ、そこからの虐待といじめの日々、そして施設に入ってた俺は誰より愛を知らない。
だけど、腐った大人がいるから俺は苦しめられるんだ、だからこそ、正義が必要だと感じたわけだよ。
だけど、今日で最後にする。
俺だって正義の味方になる代償を払わないといけない。
俺は、詐欺師から巻き上げた金を病院にいる彼女である幸子の元へ行った。

「幸子」
点滴が繋がれた少女幸子がそこにいた。
俺は大きめの封筒に200万円ほど詰めて幸子に渡そうと思っていた。
「これを」
「いらない。」
幸子はなんとなくわかっていたらしい。
無理もないだろう、怪しいに決まってる。
金無しの俺が突然大金を持ってくるんだもんな。
「幸子、俺は死ぬ。死ぬために俺は生まれたんだよ。」
「逃げるな現実から目をそらすな!」
幸子は興奮気味だ。
俺は黙って封筒を置いて病室を出て行った。
すると、弱い腕で封筒を投げた音が聞こえた。
そして、嗚咽する声が廊下まで響いた。

俺は病院を出た直後、足を銃で打たれた。
「誰だよ」
それは、俺が殺した女詐欺師の彼氏だった。
「てめえ、よくも京子を。」
「殺せよ。」
「京子はな、騙されていたんだよ!あの集団に!だけど、逃げることも許されなかった!
せめて、おめえじゃなくて、サツのお世話になってれば、もしかしたら会えたものの!」
「さあ、胸を打てよ!」
やつは、俺の腹を打った。
「外してんじゃねえよ」
すると、やつは、自分の頭に向かって銃を放った。
俺はすぐに辞めろ!と叫ぼうとしたが腹と足を打たれ意識が朦朧としていた。
やつは、すぐに死んだ。
そして、俺もそのまま倒れた。

病院の近くだからか、俺は目覚めたら病室にいた。
こうして、俺は逮捕された。

事件の真相は全て話した。
俺は死刑判決が下された。だけど、俺は正義を果たしたんだ、それに対して一切の後悔はねぇよ。
さようなら腐った世界ー


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