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セレビシエさん

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滑稽な殺人

17/08/26 コンテスト(テーマ):第142回 時空モノガタリ文学賞 【 上司 】 コメント:0件 セレビシエ 閲覧数:194

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**警察に対して

社員A 安藤さんが殺されたことについて何か知らないか?そうですねえ……知ってるという程ではないんですが、実は、安藤さん、社内恋愛をしていたらしいんです。しかも会社中のマドンナの美浦さんと。いや、聞いた話だから確証はないんですけどね。それと、安藤さんと美浦さん、最近別れたってのも、聞いたことがあります。まあ、関係があるかは知りませんがね。

美浦 はい、安藤さんとはお付き合いしていました。けれど、先月、私が振られました。振られた理由ですか?結構失礼なことを聞くんですね……、他の女を好きになったからだと言われました。私、それでなんかカチンときちゃって、それで今はもう別の方と付き合っています。その人は誰かって?うちの社員じゃないし関係ないですよ。大学の知り合いで、偶然この前会って話している内に付き合うことになったんです。

***ある刑事の事件の記録

被害者の名前は安藤健あんどうたける。
製薬会社Mの開発課本部長。
容疑者は確定していない。
死亡推定時刻はH29 7/21 21時。
死因は背後から刺された包丁による出血多量。
被害者は退社後、帰宅中に自宅付近で背後から何者かに包丁で刺される。

****一週間後、ニュースにて

製薬会社Aの社員、安藤健さん34歳が殺害された事件の容疑者が逮捕されました。容疑者の名前は足立満あだちみつる29歳。容疑者は被害者が生前付き合っていたAの女性社員Mさんの大学時代の同級生で被害者と女性社員が破局した後にMさんと付き合っていたそうです。容疑者は殺害の動機について、黙秘権を行使すると言っています。

*満の心境について

上司には、逆らえない。もし、上司がミスをすれば少なからず部下にその責任を擦り付ける。安藤も、例外ではなかった。安藤はそれでいて、俺にまるで個人的恨みでもあるかのように当たった。そして俺はリストラされた。大手製薬会社Aでリストラは日常茶飯事でもある。だからはじめ俺は安藤を恨みながらも、大して気には止めなかった。けれど安藤は、美浦に手を出した。俺は美浦が好きだった。大学在学中からずっと好きで、密かに思い続けていた。美浦と安藤が付き合っていると聞いてショックを受けた。しかし問題はそこではない。安藤は美浦に暴力をふるった。都合の悪いことがすぐに手を出してくるのだと美浦は俺に言った。そして、暫くして二人は別れた。美浦が耐え兼ねないと別れを切り出したのだ。そしたら、あいつは美浦をクビにしてやると脅し、また殺してやるとも言ったらしい。それを泣きながら美浦に伝えられた。俺は美浦を抱き締めた。そして俺が美浦を守るために、出来ることをするのだと、俺は心の内で誓った。

*****

馬鹿な男が、同じく馬鹿な男を殺した。それでいて、未だに馬鹿なのだから、救いようがない。余りにも滑稽で、笑いが溢れ出す。
この滑稽な物語はここでおしまいだ。
しかし、本当のオチは誰にも分からない

真実を知るものは、私だけなのだから。


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