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セレビシエさん

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ネズミの育児

17/08/11 コンテスト(テーマ):第140回 時空モノガタリ文学賞 【 育児 】 コメント:0件 セレビシエ 閲覧数:481

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在るところにネズミの子どもとそのお母さんがいました。
ネズミのお母さんは子どもをネズミの塾に通わせました。けれども子どもは1+1もまるで理解できないので、お母さんは苛立ちました。
さて、ある日ネズミ塾の先生がその子どもに向かい言いました。
「君はいい加減簡単なことは出来るようになりなさい。やる気はあるのかね」
子どものネズミは困ってしまってチュウチュウと泣き出しました。そこで先生も呆れてしまい、君はもう来なくていいよ。と、言いました。
ネズミのお母さんはプンプンしてしまって、子ネズミを酷く叱りました。
そんな風だったので、子ネズミはネズミの学校でイジメられました。誰かが、お前はいつか猫に食われてしまうぞ。と、言いました。
それで意気地無しの子ネズミはヒゲをピクピクさせて震えてまた泣き出しました。
ネズミの学校の悪ガキは調子に乗ってチュウチュウチュウと笑いました。

お母さんネズミは子ネズミがテンでダメなのを嘆きました。けれどもきっと、なにか、彼にしか出来ない得意な事があるだろうとも思いました。

そうやって色々習い事をさせましたが、どれもまるでダメでした。お母さんネズミはいよいよプンプンしてしまいました。
子ネズミはお母さんがプンプンしているのが嫌で嫌で仕方がなくなりました。

ある日、子ネズミが歌の習い事であんまり下手くそだからとやめさせられたときにお母さんネズミはカチンときていきなり子ネズミに怒り出しました。
お母さんネズミは
「どうしてお前はなんにも出来ないのか」
と言いました。
子ネズミはプルプル震えて
「自分でもどうしてかは分かりません」
と言いました。
お母さんネズミはいよいよ怒って
「そんな子に育てた覚えはありません!」
と怒鳴りました。
子ネズミは滝の流れ落ちるように涙を流して泣いていました。

僕はお母さんネズミの気持ちもわからなくはありません。
けれども、何も出来ないということが悪いことだというのは、それは、お母さんが言ってはいけない言葉だとも思うのです。


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