ユウ@猫さん

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海色

17/07/02 コンテスト(テーマ):第137回 時空モノガタリ文学賞 【 海 】 コメント:0件 ユウ@猫 閲覧数:192

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いつも世界は青かった、かなしい色だった

身体に水がまとわりついてるようだった、動きづらくて息苦しかった

しょっぱくて、しょっぱくて、たまらない


毎日変わらない今日 暗い海色の一日
同じような青の空には太陽が輝いて、本物の海には光が反射してキラキラしている

他の人と同じ場所にいるのに何かを隔ててる気分


毎日笑顔を振りまいて、幸せにすごして、生きて、人らしく普通に生きて

喉いっぱい胸いっぱい、広がる気持ち悪さ


投げかけられた言葉が捨てられたゴミのように増えて私を汚していく
でもどこか行き着く浜辺もなければ、拾ってくれる誰かもいない

小さな湯船に身体を沈めても水は黒くなったりしない

排水溝に流れていく水はどこまでも綺麗

身体を拭いたタオルも、鏡に映る自分の肌も、黒ではないけど、綺麗なんだけど


電気もつけてない部屋に戻れば月光 鮮やかな青色のカーテンを通して部屋を海色に染める

窓の縁に腰掛けて外を眺める

空は暗くなって、それでもキラキラ輝いている、星が彩っている

ぽっかりと浮かぶ月の、光は太陽と同じくらい私には眩しい

光が、目にしみて、ふわふわと溢れて水滴になって滑り落ちていく

光を反射して、キラキラ光る
息苦しくない 水面に上がれたように
私からこぼれた水はキラキラ輝いてくれる

今は、この時間だけは

「海らしいなぁ」


ほたほたと落ちた水滴は服に吸い込まれていった



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