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林一さん

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不時着

17/06/17 コンテスト(テーマ):第137回 時空モノガタリ文学賞 【 海 】 コメント:0件 林一 閲覧数:179

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 ひどい故障だ。安物のロケットは、これだから信用できない。まだ出発したばかりだというのに。
 仕方がない。近くの星に不時着するか。SOSの無線を飛ばしておけば、いずれ救助がくるだろう。
 ダメだ。操縦がきかない。このスピードのまま海に突っ込んでしまったら、救助がくる前に即死だぞ。神様、どうか命だけはお助けください。

 なんとか助かったみたいだな。だがロケットは粉々だし、足も一本失ってしまった。このままでは、いずれ死んでしまう。こんなことになるんだったら、ケチらないで最新式のロケットを買うんだったな。
 んっ? 空に小さな光が見える。あの光はまさか、もう助けにきてくれたのか。おーい、ここだここだ。
「大丈夫か」
「ご覧の有様さ。足も一本やられてしまったよ」
「それは大変だったな。こっちのロケットに医者も乗ってるから、急いで手術しよう」
「ありがとう。恩に着るぜ」


 親子三人が、仲良く海岸を歩いていた。
「海水浴楽しかったね」
「そうね」
「夏休みの良い思い出ができたな」
「あれ? あっちの砂浜になんか落ちてるよ。ちょっと行ってくる」
「こらこら。走ったら危ないわよ」
「健太はまだまだ元気がありあまってるみたいだな」
「パパ、ママ、何だろうこれ?」
「これはイカの足だな。それにしても、ずいぶんとでかいな」
「丁度良かったわ。昨日大根が安かったから、いっぱい買っておいたのよ。今夜はゲソと大根の煮物で決まりね」


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