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seikaさん

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将来の夢 生まれ変わること
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世界一のドイツ文学者、イエローナイフで見つかる

17/06/11 コンテスト(テーマ):第107回 【 自由投稿スペース 】 コメント:0件 seika 閲覧数:140

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「ぼかぁ世界一のドイツ文学者だ、えへんのへん。ここにその事実がある、ずいずい。ただ残念のことにその事実があまり認知されていない・・・。えへんのへん。」
戸舞賛歌はそう自身ありげに満身の笑みを込めてそう豪語した。周囲の人たちは呆れてでも戸舞賛歌と摩擦を起こしたくないから仕方無しにゴマを擦っては世界一のドイツ文学者と距離を置き始めていた。

そんな戸舞賛歌の周囲にいる人たちというと、戸舞賛歌を世界一、いや宇宙一、いや宇宙創成ビックバーン以外最大最強のドイツ文学者であると信じて疑わないナカノとミナトのほかに戸舞賛歌に縛られている家族だけだった。

そして戸舞賛歌は娘詩織に
「世界一、いや史上最強最大のドイツ文学者、戸舞賛歌を父親に持ったことを誇りに思え、感謝しろ!」
と常常言っていた。そんな詩織は浮かれない顔でタイのバンコクへといってしまった。
しかしタイのバンコクから届いた手紙に戸舞賛歌は愕然とした。
「どうしてくれる、過去を償え、私の人生を返して!」
「自分だけ好き勝手に子として、あたしには何一つ好きなようにさせないで、どうしてくれる!!」
しかし戸舞賛歌は自分が世界一のドイツ文学者だから娘がそういう事自体、お門違いだと突っぱねた。しかし娘詩織は戸舞賛歌と刺し違えて死にに日本に帰ってくるという・・・。戸舞賛歌、にわかに恐怖心に襲われた。そして今まで築き上げてきたものが音を立てて崩れ去るのを感じた。

そしてまもなく娘詩織が帰ってきた。が戸舞賛歌は平静さを装った。娘詩織にロッテのチョコパイでもやっておけばいいだろうと甘く見ていた。
が娘詩織は本気だった。
「何がなんでも人生を償って!」
と戸舞賛歌に責め立てた。戸舞賛歌、今で築き上げてきたものが音を立てたて崩れ去った。
「解ったよ。そこまで言われて気揚力して欲しくないよ。好きなように生きていっていいよ。」
と娘に言ったが、娘詩織は
「何を今更。」
と厳しい表情をゆるめない。
「・・・わかった・・・。」
戸舞賛歌は死を決意した。れそれしかなかった。
「ちよっとボクはカナダに行ってくる。」
「いいわね。自分はすき放題やって、あたしには好きなことさせなくて・・・ほんとうに幸せなお方ですこと。」
「・・・。」
「心からホコリに思っていますよ。世界一のドイツ文学者に協力させて頂けることを、心から感謝していますよ。世界いにドイツ文学者のために自分人生を犠牲に出来ることを・・・。」
と詩織はイヤミたっぷりに戸舞賛歌にいう。そんな詩織のイヤミが遠くで聞こえた。

そして戸舞賛歌は真冬のカナダ、イエローナイフに一人で降り立った。ここはオーロラの名所だった。そのイエローナイフの原生林に戸舞賛歌は一人軽装で入った・・・。そして夏、カナダ警察は原生林で問う邦人男性の遺体を発見した。其れが世界一のドイツ文学者、戸舞賛歌だったが、だれも
「あのもあの世界一のドイツ文学者」
という人はいなかった。というよりドイツ文学者なんていう生き物のことなどどうでもよかったのだ。


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