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yukiさん

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浅い、深い、気持ち。

17/06/08 コンテスト(テーマ):第137回 時空モノガタリ文学賞 【 海 】 コメント:0件 yuki 閲覧数:261

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 人々は『海』ときいて何を思い浮かべるのだろうか?
青、夏、輝く太陽や晴れた空、海の家でのバイトの思い出や海水の塩気なんかだろうか?人によって様々であるに違いない。

『水族館』
私はこれだ。少なくとも今の私は。

 恋愛ものではなかったな、たしか、、何かのアニメーション映画。初デートでは気恥ずかしくて恋愛ものは見られなかったんだ。私の2回目のデートは水族館だった。初めて繋いだその手から緊張と少しの汗を伝えながら、どこまでも続く青く薄暗い世界を歩き回った。ほとんど無言で。あれからもう2年も経ったんだな。
 私は1ヶ月前に彼女にフラれた。「好きじゃなくなってしまったの」この一言だけだった。私の彼女、いや元彼女は―自分で言うのも何だが―本当にいい女だった。頭の回りは早く、顔立ちもスタイルも良かったし、私の我が儘もほとんどきいてくれた。夜の方だって申し分なかった。しかし、私は失った。彼女を。この2年を。これからの未来を。生きる意味を。
 やり場のない苦しさから逃げたくて自転車をおもいっきりこいで海まで来た。あれだけの女を失いどう生きていこうか、誰の為に、何の為に。彼女の顔を浮かべながら海へ一歩ずつ歩みを進めていた。6月の初めの海はまだまだ冷たい。だけど冷たさなんてどうでもいい、、、

 いたい、いたいいたい、痛すぎる。急いで海を出た。自分がアトピー持ちであることを思い出した。自分のかっこ悪さを再確認しがっかりした。はぁ、もう元彼女ほど好きになる人と出会える気がしない。はぁ、まだ19なのにもう人生嫌だよ。。。



 5ヶ月後に彼女ができた。
―自分で言うのも何だが―かなりいい女だ。
 水族館に来るとクラゲがかわいいと言っている。
「前の彼女も言ってたっけな。女の子ってクラゲ好きなんだ〜」
やっぱりかわいい。いい彼女だ。


 


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