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イルカさん

 素敵な物語を想像したりして、書けるのは  人だけ、そんな作家さんに 憧れます。  宜しく お願いします。

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子守歌

17/05/30 コンテスト(テーマ):第136回 時空モノガタリ文学賞 【 音楽 】 コメント:0件 イルカ 閲覧数:211

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 駅のホームは、仕事を終えた人で混雑していた。3号車の1番の列に並んだ。
この列は比較的空いていて、座れると思ったからだ。電車がホームに来るとアナウンスが
あった。しばらくすると、電車がホームに来た。車両の窓から空席があり、われ先に席に
座ろうとレ車内になだれこんだ。誠は、車内に入ると、空席を見つけ席に座った。
 降りる駅まで三十分、いつもの様に、居眠りが出来る。

それに、隣の人は、スレンダーの美人の女性で、ラッキーだと思った。電車のドアが閉まった。
 それにしても、今日は、得意先からクレームがついたりして、ストレスが溜まる日だった。
 得意先の山田さんから、電話があり、注文の品が違うとのクレームだった。
注文したのは、青色のケースで、送られてきたのは赤色だと言うのだ。確かに、青だと
聞いていた。言い訳はいいから、明日までに遅れとカンカンだった。山田さんは、商品を
買ってくれるお得意さんだったが、どこか天然のところがあり、頑固だ。
 在庫が他の店にあるか電話して、すぐ届けさせた。
 また山田さんですかと、他の社員もあきれて様子だった。

 これが仕事だと思うとストレスが溜まってイライラしていた。車内は混んでいた。
すると、隣の女性が、座ってくださいと席を立った。誠は、席で寝ていたが目を開けると
赤ちゃんを抱えて女性が席に着いた。少し太った女性で席が窮屈になった。しばらく
すると、赤ちゃんが、泣きだした。その声が耳ざわりで、神経を逆なでした。
 こんな満員で満員電車に乗るから赤ちゃんも泣くのもあたり前だろと思った。
赤ちゃんの泣き声は車内に響いた。誰もがイライラした雰囲気に包まれた。
 早く降りないのか、このくそ婆と誠は思った。
赤ちゃんの泣き声は大きくなるいっぽうで、母親は困った様子だ。
もう、限界と思った時、
坊や良い子だねんねしなと子守歌を歌いだした。その声は優しさに満ち溢れ、車内に響いた
 心地よい声で、赤ちゃんは、泣きやんだ。
 誠も懐かしい子守歌に、心が安らいだ。車内もギスギスした雰囲気が一変した。
 子守歌って、いいものだと思った。誠自身優しい気持ちになっていった。
すばらくすると、車内放送で、駅に到着するのか分かった。
 誠は、母親に、可愛い赤ちゃんですねと声をかけ席を立った。
その言葉は、自然と出た。
 そうだ。同居している母に、好物のおはぎを買って帰ることにした。


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