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石蕗亮さん

占師。および魔術師。 WEB幽にて怪談投稿してました。 弟子育成の経験や実体験を基にした不思議な話を中心に書いていきたいです。 沢山の方に読んで頂き、反論含めコメント頂けると幸いです。

性別 男性
将来の夢 作家、起業
座右の銘 人は言葉に置き換えれるものしか理解できない。置き換えた言葉でしか理解できない。

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珈琲を飲み終えるまでの時間で

12/11/17 コンテスト(テーマ):第十八回 時空モノガタリ文学賞【 コーヒー 】 コメント:3件 石蕗亮 閲覧数:2084

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 カウンターで頼んだカプチーノを受け取ると一番奥の席へ行く。
そこが私のいつもの席だ。
ネタを書き留めたメモ帳を広げ、まずは一口珈琲を口に含む。
猫舌の私は珈琲が少し冷めるのを待つ間にメモ帳にペンを走らせる。
物語の出だしを書き、ペンが走ればそのまま冒頭を書き始める。
走らないときは骨子を描く。
話しの肝とそこへの進め方と、そして落ちと落とし方。
それらを箇条書きで書き出したら、それらを繋ぐ話しを書き込む。
書いた話に今度は深みや幅を持たせるための表現を書き足していく。
その展開や内容の状態を五感で想像し言葉に置き換える。
置き換えた言葉と言葉を繋いで文章にしていく。
時には五感を別に置き換えて表現してみる。
色を温度に、音を刺激に、匂いを味に、等々。
 大抵ここいらで表現に一旦詰まる。
刺激を求め珈琲を口に含む。
さっきより飲みやすい温度になっていたので口いっぱいに入れて、ゆっくりと味わう。
そして絵描きの友人の言葉を思い出す。
 「私たち表現者は表現の錬金術師なのだよ。」
これが友人の口癖である。
世の中の現象は全て旋律である。
温度は分子運動の運動量であり、音は物質の振動で伝わり、色や光は可視光線の周波数で現わされる。味覚と感覚は感受する器官が違うだけで同じ刺激に分類される。
しょっぱいは痒いに、辛いは痛みに。
だから世の中の現象は皆独自の旋律で起きているのだから、音楽家はそれら全てを音の旋律に、画家は色のコントラストに、彫刻家は黄金比に、そして物書きは言葉の羅列に変換させる錬金術師なのだよ。
そんな言葉を思い出しながらまた一口珈琲を頬張るとペンを走らせる。
さてさて、現在の私の錬金術レベルはどの程度のものなのか。
自問自答するように文章を書き上げていく。
表現を文章に練成しながら作品のバランスを考え調整していく。
 そして作品が仕上がると残りの珈琲を一気に飲み干す。
私はカプチーノの泡に溜まった砂糖を舐めるのが好きなので砂糖を入れても掻き混ぜない。
だから最後はとても甘い甘い状態になっている。
これが私の珈琲の飲み方で製作の締め方である。
珈琲を一杯飲む間に1品作る。


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このストーリーに関するコメント

12/11/17 石蕗亮

○○までの時間シリーズです。
今回もかなり乱文になってしました。反省と改善が必要ですね(汗。
私の創作スタイルです。
お気に入りの珈琲屋さんはナガハマコーヒーです。
でも今住んでる近所にないので最近はドトールが行きつけです。

12/11/18 泡沫恋歌

石蕗亮 様。

拝読しました。
作家の方々はそれぞれ自分のスタイルを持って創作していることだと思いますが、書いていく内にスキルやテクニックがついて来るものだと思っています。

私は以前、創作する事を「粘土を捏ねる」と表現したことがあります。

コーヒー店はドドールとコメダ珈琲が好きですね。

12/11/20 石蕗亮

泡沫恋歌様

コメントありがとうございます^^
粘土を捏ねる、そちらの方が具体的かもしれませんね。
紙面のような2次元ではなく3次元で捉えられる考え方の方が創作の深みを広げられそうです。
勉強になります。

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