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ハギムーさん

ハギムーです。 変な文体で変な物語を書きます。

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自業自得

17/03/17 コンテスト(テーマ):第130回 時空モノガタリ文学賞 【 失敗 】 コメント:4件 ハギムー 閲覧数:309

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 K星の住人は、今、人類と交情を深めようと画策していた。
 数年前、××という研究者が、K星と酷似する環境を持つ、地球と、H星を発見し、両方に手紙を送呈した。すると、地球がそれに返事をし、これを機に交流が始まった。
 K星の住人はそれを知り、とても歓喜した。
 彼らの星は今、隕石との衝突の危機に曝されているからだ。だから彼らは、地球に移住すればどうにかなると、最終手段としての望みを託していた。
「嗚呼、何てことだ。失敗してしまった」
 ××が膝から崩れ落ちる。
 今日、あるチームにより、隕石破壊の為のミサイル発射が行われていた。しかし、彼らは軌道のズレを修正できないまま、それを失敗させてしまった。しかもミサイルはそのまま地球に当たり、望みの一つが消えたと、彼らは大きく落胆していた。
 本当に最後の望み、文明の興隆が感じられないH星への移住しか無い、と誰もが思った。
「あれ? 見てください! ××さん」
 しかし、チームの一人が希望を言った。
「地球を爆破させてしまった時の衝撃で隕石の軌道にズレが!」
 言われてすぐ、××は画面を見た。すると、確かに、そこには隕石の軌道が変わっていく様子が映し出されていた。
 彼らは、これは幸運なことだと喜び合い、これが奇跡かと、地球に謝罪、感謝した。

 それから大きな時間が経ったある日、K星に地球から贈り物が届いた。
 地球の爆破も忘れていた住人達は、これに大きく戸惑った。
 どれだけ画面を凝視しようが、地球の姿を確認出来なかったからだ。
 彼らはどういうことかと模索した。
 しかし、××の後継者もおらず、理由を分かる者などいなかった。
 大きな時間を要し技術を進歩させた彼らは、一つのチームを地球へ送った。
 チームが着くと、地球はまだ実在していた。
 どうやら、宇宙の様子を映す機械の故障だったらしく、地球は存在する、という内容を送信した。しかし、見渡してみて、彼らは一つの生命体も発見することができなかった。
 それなら、誰が我々と通信を行っていたのかと、〇〇は考えた。
 しかし、その答えが浮かぶより前に、より深刻な問題と直面する羽目になった。
「これ、まずくないですか?」
 一人が言う。
「何がだ?」
「だって、地球がまだあるのなら、ミサイルは当たっていなかったということ。それなら、勿論4衝撃波も存在しなかった。しかも、隕石を探知していた機械が故障していたなら、隕石の軌道は今未知で。別の機械で隕石の存在は確かだと出ているから、K星に衝突する可能性がまた出てきたのではないか、と」
「馬鹿言え、隕石など何年前の話だと思っている」
「いえ、ですからそもそも一番最初の観測地点が間違っていたのではないかと」
 〇〇は青ざめた。
 K星から通信が来る。
『言われた通り、機械は故障していた。だが、更に困ったことに別の機械で見ると、随分前の隕石が近くまでやってきているらしい。これをどうにかするにはお前たちの力が必要だ。至急引き返してくれ』
 〇〇は隕石の予想の衝突の時期を聞き、一つ決断した。
「戻らないでおこう」
 〇〇は恐る恐る呟いた。
「どうしてです!?」
 隊員達は怪訝な顔をする。
「時間はギリギリ、それに、もし間に合わなかったら俺たちまで死ぬ。わざわざ安全なこの星からK星に戻る必要は無い。それにこの星とK星の環境は似ている。俺らが死ぬまでくらいなら生活できるだろう」
 〇〇は証明するようにマスクを脱いだ。
 隊員も〇〇の意見に賛成し、続くようにマスクを捨てた。
 しかし、一分後、彼らは命を落とした。
 地球は毒ガスに満ちていたのだ。
 だから、ここにはもう人類はいなかった。
 K星に戻っていたなら生きていたのか、誰も知り得ない。

 チームとの通信が途絶えたK星の住人は皆絶望していた。その中で国のトップだけがもう一つのK星と似た星、H星へと避難した。

「思ったより早く終わった」
 △△が言う。
 K星は人類に侵略され、住人は皆奴隷とされていた。
 人類はH星へ一時的に避難し、いつK星を侵略しようかと気をうかがっていたのだ。
 地球では大気汚染が深刻化して、研究所が実験に失敗したことによる、地球規模の毒ガスによる汚染を機に、人類は他の惑星への移住を決めた。侵略も今日完全に達成され、彼らは暫く気楽に過ごした。
 しかし、K星に隕石が衝突するのは早く、それにより人類は滅亡した。
 H星に移ったK星のトップ達も早い段階で捕虜とされ、K星と共に塵となった。

 『自業自得』という言葉がある。
 自分の行動は最終、自分に返ってくるというものだ。失敗の責任を他に負わせたり、無視したりするとこうなる。
 だから、自分の失敗に対しては自分が汗をかくべきである。
 唯々そういうことだ。
 そういうことだ。


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このストーリーに関するコメント

17/03/17 まー

話の進みかたのテンポなどいいと思うのですが、初っ端から必要のないところに読点を入れてしまっているところが気になりました。ま、人のこと言えないんですけどね(笑)。

17/03/18 クナリ

Twitterで拝見し、評価をということでしたので拝読いたしました。
二転三転するプロットが面白かったです。
後半、特にラスト近くで、主語・述語・目的語のつながりがわかりづらい箇所が増えたために、結末の成り行きが理解しにくくなったのが気になりました。

17/03/25 ハギムー

作者です。途中、関係の無い「4」という数字がございますが、それは作者のタイピングミスです。意図した文字で無く、意味はありません。注意不足でした。以後、細心の注意を払うよう心がけます。申し訳ございませんでした。

17/03/25 ハギムー

作者です。途中、関係の無い「4」という数字がございますが、それは作者のタイピングミスです。意図した文字で無く、意味はありません。注意不足でした。以後、細心の注意を払うよう心がけます。申し訳ございませんでした。

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