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こぐまじゅんこさん

詩を書いたり童話を書いたりしている主婦です。 みなさん、よろしくお願いします。 ムゲンブックスさんから、絵本「ねんねのかみさま」を出版しました。 アマゾンでも取り扱っていますので、よかったら みてくださいね。 ブログ「こぐまのノート」も書いています。

性別 女性
将来の夢 自分の書いた童話を孫に読んで聞かせたいです。
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あいちゃんとおてつだい

17/03/03 コンテスト(テーマ):第130回 時空モノガタリ文学賞 【 失敗 】 コメント:4件 こぐまじゅんこ 閲覧数:253

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 あいちゃんは、三さい。
 おかあさんのてつだいをしたくて、いつもおかあさんに、くっついています。
 おかあさんが、せんたくものをほそうとベランダにでると、あいちゃんもテレビをみるのをやめて、あわててベランダにでてきました。
「あれあれ、おてつだいしてくれるの?」
 おかあさんは、やさしく言います。
 でも、あいちゃんがてつだってくれると、かえって時間がかかるので、小さなためいきもつきました。
「わたしの服!」
 あいちゃんは、ももいろのトレーナーをハンガーにとおします。いっしょうけんめいするのですが、なかなかできません。
「うえーん。」
 とうとう泣きだしてしまいました。
「あいちゃん、ありがとう。だけど、あいちゃんには、まだむずかしいのよ。」
 おかあさんは、そう言うと、あいちゃんをだっこします。
 ようやくせんたくものをほしおわりました。
 つぎは、へやのそうじです。
 おかあさんが、そうじきをひっぱってきました。スイッチを入れます。
 ブィーン
 どんどんゴミがすいこまれていきます。
 あいちゃんは、そうじきもかけたくなりました。
「やりたい やりたい!」
 そうじきに、しがみつきます。
「やれやれ。」
 おかあさんは、あいちゃんにそうじきをわたしました。
 ちいさいあいちゃんには、そうじきはおもいのですが、あいちゃんはがんばっています。
 ブィーン ブィーン
「きれいになったね。ありがとう。」
 おかあさんは、あいちゃんがいっしょうけんめいてつだってくれるので、すっかり感心してしまいました。
「もう。十時だね。おやつの時間だよ。」
 おかあさんは、れいぞうこから、たまごをとりだしました。
「フレンチトーストをつくろう。あいちゃん、たまご、わってみる?」
「うん、やりたい!」
 あいちゃんは、おおよろこび。
「じゃあ、おてほんをみせるよ。みててね。」
 おかあさんは、たまごをひとつ手にもつと、ボールのふちに、コツンとあてました。
 それから、からに親指を入れてパカンとわりました。
 ボールに、たまごは、するんとおちました。
 まんまるい黄味は、お月さまみたいです。
「じゃあ、こんどはあいちゃんよ。」
 おかあさんは、たまごをわたします。
 あいちゃんは、ドキドキしています。
 ボールに、ゴツンとぶつけました。
 からに指を入れようとして、力が入りすぎました。
 パッカーン
 からが、ぐしゃっとわれました。
 ボールにおちたたまごは、ぐちゃぐちゃです。
「失敗しちゃった!」
 あいちゃんは、今にも泣きだしそうです。

 ふりかえると、おかあさんが、ケラケラわらっているではありませんか。
「パッカーンって、われちゃったねー。びっくりだねー。」
 つられて、あいちゃんもわらいだしました。
「じゃあ、フレンチトーストつくろうね。」
 おかあさんといっしょで、あいちゃんはうれしそうです。

 きっと、おいしいフレンチトーストができあがることでしょう。


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このストーリーに関するコメント

17/03/03 まー

心に余裕のあるおかあさんはやはり素敵ですね。
あたたかな作品をありがとうございました。

17/03/03 こぐまじゅんこ

まーさま

コメントありがとうございます。
あたたかな作品といってくださって、とてもうれしいです。
これからも、楽しんで書いていきます。

17/04/12 光石七

拝読しました。
三歳くらいになるとお手伝いしたがりますよね。あいちゃんに甥っ子姪っ子が重なりました。
こうやってできることが増え、成長していくんでしょうね。
あいちゃんの気持ちを受け止め見守るおかあさんも偉いと思います。
心の温まる素敵なお話をありがとうございます!

17/04/13 こぐまじゅんこ

光石七さま。
コメントありがとうございます。
孫と娘とを重ねながら書きました。
ほんとうにありがとうございました。

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