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林一さん

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子ブタが三匹

17/03/03 コンテスト(テーマ):第130回 時空モノガタリ文学賞 【 失敗 】 コメント:2件 林一 閲覧数:170

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 昔々あるところに、子ブタが三匹とお母さんブタが住んでいました。
 ある日お母さんブタは、子ブタ達を集めて言いました。
「あなた達もそろそろ自立しなさい。これからは自分の家を一人で建てて、そこでそれぞれ独り暮らしをするのよ」
 いつまでもお母さんブタと一緒に暮らしたかった子ブタ達は、みんな反対しました。しかし、お母さんブタの意志は固く、最終的には子ブタ達が折れて、家を出ていくことになりました。
「最後に注意しておくけど、ちゃんと丈夫な家を建てなさい。そうしないと、家を狼に吹き飛ばされて食べられちゃうわよ。それじゃあみんな、元気でね」
 子ブタ達は、出発すると別々の道に別れて、それぞれ家を建てる準備を始めました。

 長男の子ブタは、そこら辺に落ちていたわらを集めると、すぐにわらの家を完成させました。
 わらのベッドでくつろいでいると、外から声が聞こえてきました。
「子ブタ君子ブタ君、おいらを中に入れておくれよ」
 その声は狼でした。
「いやだよ。僕を食べるつもりだろ。絶対に中に入れてやらないぞ」
「ちくしょう、もう怒ったぞ。こうなったらお前の家ごと吹き飛ばしてやる」
 怒った狼は、わらの家を吹き飛ばそうとしました。しかし、たかが狼一匹の肺活量で家が吹き飛ぶ訳がありません。狼は諦めて帰って行きました。

 次男の子ブタは、森の木を切り倒し、木材を集めました。そして、ようやく木の家を完成させた頃、遠くに狼の姿が見えました。慌てて家の中に入ると、外から声が聞こえてきました。
「子ブタ君子ブタ君、おいらを中に入れておくれよ」
「いやだよ。僕を食べるつもりだろ。絶対に中に入れてやらないぞ」
 怒った狼でしたが、わらの家を吹き飛ばせなかったのに、木の家を吹き飛ばせる訳がありません。狼は諦めて帰って行きました。

 お腹をすかせた狼がとぼとぼと歩いていると、遠くの方に家を建てている子ブタの姿が見えました。
「よし、今度こそ子ブタを食べてやるぞ」

 末っ子の子ブタは、丈夫なレンガの家を建てるため、まずはレンガの材料となる、粘土、頁岩、泥を集めました。集めた材料を型に入れ、窯で焼き固めると、ようやくレンガが完成しました。そして、完成したレンガを一つ一つ、丁寧に積み上げながら家を建てていると、遠くから狼が、こちらに向かって走ってきます。子ブタは家の中へ逃げようとしましたが、家はまだ半分もできていません。子ブタは為す術もなく、狼に食べられてしまいました。

 一方その頃、お母さんブタは子ブタ達の心配をしていました。
「あの子達大丈夫かしら? 末っ子はまじめでしっかり者だから安心だけど、お兄ちゃん達が心配だわ」


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このストーリーに関するコメント

17/03/04 文月めぐ

はじめまして。文月めぐと申します。
物語拝読いたしました。
童話『三匹の子豚』を踏まえつつも、独自性があって面白かったです。
タイトルにもう少し工夫がほしいな、と思いました。

17/03/04 林一

文月めぐさん、コメントありがとうございます。

確かにタイトルはちょっとそのまんま過ぎましたね。

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