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蹴沢缶九郎さん

どうもはじめまして、蹴沢缶九郎と申します。暇つぶしに読んで頂ければ幸いです。「小説家になろう」でも同ニックネームで掌編小説を書いてます。http://mypage.syosetu.com/707565/ よろしくお願いします!!

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座右の銘 明日は明日の風が吹く

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万能なカギ

17/02/28 コンテスト(テーマ):第130回 時空モノガタリ文学賞 【 失敗 】 コメント:2件 蹴沢缶九郎 閲覧数:395

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泥棒である男が仲間にカギを見せて言った。

「これは苦心の末、やっと完成した万能カギだ。このカギさえあれば、この世のどんな物でも開ける事が出来る」

男の説明に、仲間は「そんなバカな話があるか」と疑う。

「お前が疑うのも無理はない。百聞は一見にしかずだ」

と、男は大小様々な金庫を用意し、万能カギを使い全ての金庫を開けてみせた。

「これは凄い」

驚く仲間に男は言う。

「カギの凄さがわかったようだな。つまり、俺達に盗めない物はないという事だ」

二人はさっそく犯行計画を練り、かねてから狙いを定めていた富豪の邸宅へ、万能カギを使い侵入した。
しかし、金庫の前までやってくると、ふいに男は動きを止めた。仲間が男を急かす。

「おい、何やっているんだ。早く金庫を開けろ」

仲間のその言葉に答えるように、最新型の高性能金庫が音声で指示した。

「指紋認証ヲ行イマス。人差シ指デ、読ミ取リ画面ニ触レテクダサイ…」

仲間は全てを理解し、男は悔しげに呟いた。

「カギ穴がなければ、カギなど意味がない…」


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このストーリーに関するコメント

17/03/02 文月めぐ

物語、拝読いたしました。
短いながらも起承転結の構成がきちんとできていて、読み終わってすっきりとしました。
最近は技術が進んでいますもんね。落ちも良かったです。

17/03/03 蹴沢缶九郎

文月めぐさん

「なんでも開けられるカギが開けられないものがあるとしたら…」

そんな想像からこの話を書きました。ご感想、読んで頂きありがとうございました!

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