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メモリアル

入賞した作品THE STORY WHICH WON

スティーラー卒業試験

コンテスト:第136回 時空モノガタリ文学賞 【 音楽 】

カテゴリ: 登録日:17/06/11

入賞時空モノガタリ文学賞 【 音楽 】 入賞作品

 地下室のミーティングがおひらきになって、僕らはそれぞれのねぐらに戻る。 「トゥイン、戻らないのか?」  僕は部屋に戻る前に、一度中庭に出て、空を見たかったんだ。 「あぁ、ちょっと中庭に出てからにするよ」  父さんの分厚い体から語られた、卒業試験の内容と、クリアした先の僕らの拓かれた未来に、みんなはすっかり中てられてしまって、ちょっとついてけないんだよ。 「先に戻ってるぞ」  シャンキ...... 続きを読む

開演

コンテスト:第136回 時空モノガタリ文学賞 【 音楽 】

カテゴリ: 登録日:17/05/22

入賞時空モノガタリ文学賞 【 音楽 】 入賞作品

「お先に失礼します」  階段を軽快に踏み鳴らして降りると、タイムカードに打刻する。そのままの勢いでエントランスまで行くと、ワンテンポ遅れて自動ドアのモーターが唸り音を上げ半分ほど開けた隙間をすり抜け雑踏の中に飛び込んだ。  そう、今日は金曜日だ。今日の為に一週間がある。金曜日だけは一番に帰る僕の事に同僚は興味があるみたいだけど、それは内緒だ。でも一度だけ答えた事がある、コンサートに行くと。 ...... 続きを読む

そんなに優しくしなくていいよ、泣くのはそれほど好きじゃないから

コンテスト:第136回 時空モノガタリ文学賞 【 音楽 】

カテゴリ: 登録日:17/05/27

入賞時空モノガタリ文学賞 【 音楽 】 入賞作品

 八階建てのビルの屋上のへりは、風が強く、柵の外側に腰かけた少年と少女は、頼りなく空中に投げ出した足を揺らした。  夏の夕方はまだ明るいが、路地裏に向いた一角であるため、地上からはまだ見つかっていない。  二人は同じ中学の同学年で、背格好もほとんど変わらない。それぞれの制服姿でなければ、同性に見えたかもしれない。 「もう何十度か体を前に傾ければ、死んじゃうのね」  少女は眼下を見下ろした。...... 続きを読む

神罰

コンテスト:第135回 時空モノガタリ文学賞 【 休日 】

カテゴリ: 登録日:17/05/31

入賞時空モノガタリ文学賞 【 休日 】 入賞作品

 ◇  “この世界は神が作った物語であり、現実離れした不測の事態も十分起こり得る”という結論まであなたは行き着いている。  それ故に、踠いても足掻いてもその指に空虚しか絡みつかないことを悟ると、涙を流しながら膝をつき、神への許しを請うのであった。  ◇  母は日に二度、二階にあるあなたの部屋をノックし、食事を置いていく。  その行為は機械的であり、欠くことも時間を破るこ...... 続きを読む

ゴン太の華麗なる休日

コンテスト:第135回 時空モノガタリ文学賞 【 休日 】

カテゴリ: 登録日:17/06/03

入賞時空モノガタリ文学賞 【 休日 】 入賞作品

 せっかくの休日だというのに彼氏の休日出勤でデートがキャンセルになった。  ちぇー、とむくれて私は我が家の柴犬、ゴン太に抱きつく。 「ゴン太は寂しい私を慰めてくれるよねぇー」  ぐりぐりと顔をすりつける――と、その頬ずりが肉球によって押し返される。 「ぐえ」  呻く私にゴン太は人の言葉でこう言った。 「すいません、今日はペットをお休みしますので」 「は――」  ぽかんとしている私を...... 続きを読む

おやすみでぇす

コンテスト:第135回 時空モノガタリ文学賞 【 休日 】

カテゴリ: 登録日:17/06/05

入賞時空モノガタリ文学賞 【 休日 】 入賞作品

「ママこれなあに?」  公園まで行った散歩の帰り道、直也の指さすほうを見て澄子は「ああ」とうなずいた。  郵便ポストと並んだ赤い自動販売機に「故障中」という手書きの紙が貼ってある。 「これはね、ええと……おやすみってことよ。自販機さんも疲れちゃうからね」  壊れてるのよという言葉を飲み込んだのは、最近、直也のお気に入りのおもちゃが壊れて大泣きしたことを思い出したからだ。 「ふうん、おやす...... 続きを読む

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