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メモリアル

入賞した作品THE STORY WHICH WON

伊達は君のもの

コンテスト:第146回 時空モノガタリ文学賞 【 デート 】

カテゴリ: 登録日:17/10/17

入賞時空モノガタリ文学賞 【 デート 】 入賞作品

伊達くんに恋する私はある日、本屋さんで凄い本を見つけた。 その本のタイトルは【伊達は君のもの〜過ごし方次第で彼との距離がググッと近づく!】という本だった。こんな伊達くんを落とすための本が売られていることに私は驚いた。そしてこの本を買わなければ、違う誰かがこの本を買って伊達くんと付き合ってしまう恐れがあると考え、私はこの本をすぐに買った。 早速家に帰ってこの本を読み始める。そこにはいくつもの伊達...... 続きを読む

スナイパー

コンテスト:第146回 時空モノガタリ文学賞 【 デート 】

カテゴリ: 登録日:17/10/24

入賞時空モノガタリ文学賞 【 デート 】 入賞作品

――私は恋人ができたことがありません。デートしたこともありません。デートなんてほんとくだらないよ、私はね、ふと行きたくなったときに居酒屋に寄って酒を飲む、その繰り返しこそが人生であると考えています。それ以外の行為というのは全て蛇足だね。はい、その前の方。ボーダーの。 ボーダー ありがとうございます、えー、先生は居酒屋で酒を飲めればいいということでしたが、同じような考えの異性とならお付き合いが...... 続きを読む

ノースマホ

コンテスト:第146回 時空モノガタリ文学賞 【 デート 】

カテゴリ: 登録日:17/11/03

入賞時空モノガタリ文学賞 【 デート 】 入賞作品

 美沙は駅前のポチ公銅像の前で、悟が来るのをかれこれ30分ほど待っていた。腕時計に目をやるとすでに1時20分、約束は1時だった。いつもならラインで連絡を取るのだが、今日はスマホを家に置いてきたので連絡手段がない。ポチ公前には大勢人がいて、皆スマホの画面に釘付けだ。ぼーっと立っているだけなんて、なんと無駄な時間!と心の中でつぶやいた。その時不意に、背後から肩を叩かれた。振り向くと悟が笑っていた。 ...... 続きを読む

ここまでふたりで

コンテスト:第146回 時空モノガタリ文学賞 【 デート 】

カテゴリ: 登録日:17/11/04

入賞時空モノガタリ文学賞 【 デート 】 入賞作品

 長年通った駅前の喫茶店が、その春なくなっていた。代わりに人気の大手コーヒー店が店を構えている。 「なんと、ついにこんな田舎まで」  弟の直也が顔をしかめた。 「『タシロ』のホットケーキを俺は半年間心待ちにしてたのに」  ぶつぶつ言いながら店の前で霊園行きのシャトルバスに乗り、20分。山に囲まれた平たい町を見下ろす丘に到着した。斜面を彩る薄桃色の桜がまぶしく、私は目を細める。  両親が眠...... 続きを読む

すりとった財布

コンテスト:第145回 時空モノガタリ文学賞 【 財布 】

カテゴリ: 登録日:17/09/26

入賞時空モノガタリ文学賞 【財布】 入賞作品

 男はあまりにも無防備だった。そのためスリ健こと久保健介は、狙いはさだめたもののいっとき躊躇した。  混雑する車内で、つり革にぶらさがるひとりの中年男の胸ポケットにさしこまれた長財布。駅からのりこむさい健介は、はだけた上着のすきまにのぞくそれを、しっかり目に焼き付けた。ダークブラウンの、札がつまっていそうな上物だった。  男は、何か考え事でもあるのか、乗車してからというものどこか上の空で、視線...... 続きを読む

私は財布

コンテスト:第145回 時空モノガタリ文学賞 【 財布 】

カテゴリ: 登録日:17/09/27

入賞時空モノガタリ文学賞 【財布】 入賞作品

 よくまあこんなしょぼい店があったものだと思えるような、それはひどくみすぼらしい食堂だった。汚れて黒ずんだテーブル四席にそれぞれ一人づつ着いて、黙々とたべている客たちの姿はそろいもそろってこの店にあわせたようにみすぼらしく、そういう私もまた、労働で疲弊したからだでかつがつ夕食をほおばっていた。 「ごちそうさん」  先客の男が、厨房内の親父に勘定をもとめた。 「五百円です」  財布でもとりだ...... 続きを読む

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